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「補う」ポーズで不完全さを面白がろう。補おうとする気持ちが成長に。【Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方】

何かが足りないと思うから、何かで補おうとする。その何かさえわかれば、完成に近づくけれど、近づこうとする行為そのものが大事なのかもしれませんね。

撮影・森山祐子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子

〈補う〉“不完全さを面白がろう。補おうとする気持ちが成長に。”

「補う」ことが必要なシーンって、何かが欠けているなど、ネガティブなイメージを持っていませんか。

私の感じ方は違うんです。

英語で考えてみるとわかりやすいかもしれません。「make up」「make good」、あるいは「supplement」など、マイナスからゼロにするだけじゃなく、さらにゼロからプラスにしていくイメージのように感じませんか。

実は、今ある状況に「何かを足す」=「補う」って、すごいことなんです。自分の不完全さを知った上で、さらに新しいものを身につけようとするのは、ポジティブそのものです。

そもそも、完全無欠なジグソーパズルのような人間は存在しません。ピース不足だったり、上下逆さだったり、それがまた個性であり、面白さ、味わいです。そこに気づいて、補おうとする気持ちは、成長そのもの。ある意味、楽しみなこと。今が完成形だと思ったら、進歩はないのじゃないかな。

とはいえ、不完全さを前向きに考えられるようになったのも、今の年齢になったからかもしれません。若い頃は、不完全さを呪いこそすれ、面白がることなんてできませんでした。年を重ねるのも悪いことじゃないですね。

え? あなたの人生パズル、まだピースが足りない? ならば、獲得したいピース、今すぐ探しに行きましょう。

オンリーニー
オンリーニー

オンリーニー

「補う」ポーズで不完全さを面白がろう。補おうとする気持ちが成長に。【Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方】

床に両手両膝をつき、左手と右足を伸ばします。お腹が落ちないよう、肩から足先までまっすぐに。最後に、膝をついた側の足先をぐっと上げます。深い呼吸をして8秒。左右の手足を替えて行います。1日1回。

  • 高尾美穂

    高尾美穂 さん (たかお・みほ)

    産婦人科医

    イーク表参道副院長、婦人科スポーツドクター、産業医として、働く女性をサポート。最新刊『あしたはきっと大丈夫 心が晴れることば』など、著書多数。

『クロワッサン』1130号より

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