夏バテしやすい時季を迎える前に! サウナで汗をかきやすい体になる。
撮影・北尾 渉 イラストレーション・しりあがり寿 構成&文・中條裕子
[ 家サウナ ]〝ならでは〟のよさもある、〈うちサウナ〉のススメ。
思い立ったらすぐに試せる、自宅のお風呂でサウナ。
家でもサウナのような効果を、という人が増えている。コツを押さえると疲労回復などにより効果的なお風呂の入り方ができるのだが、うちサウナのよさは「手軽なのがなにより一番」と加藤さん。そして、空間を自分好みに整える楽しみもある。
「スマホやタブレットを持ち込んでゆったりしたり、アロマをたく、キャンドルを灯す、音楽を聴くなど一番リラックスする方法をいろいろ試してみるとおもしろいのでは」
お風呂でサウナ効果を得るなら、こんな入り方で!
42度のお風呂に15分入ると、体の内部の温度が1.6度上がるという。その後に水シャワーを浴びて休憩をとる、というのが基本の入り方。
「浴槽に入っている間は、呼吸を意識するといい。基本的に息を吐くと副交感神経が優位になり、吸うと交感神経が優位になる。負荷を抑えてリラックスしたいときは、吐くほうに集中してゆっくり吐き続けながら入るようにしてみてください。ただ、サウナほど自律神経に対する刺激は大きくはないので、脳疲労を取る効果などはあまり期待できません。うちサウナは体の疲労を取りたいときに試してみるとよいでしょう」
1.いつもより少し熱めの41〜42度に温度設定。
2.体が芯から温まるよう15分ほど浴槽に浸かる。
3.シャワーを水に設定し、体をさっと冷やす。
4.椅子などに座って、少しの間休憩をとる。
温度が低いからと侮ってはいけない、お風呂だからこその危険性が。
お風呂は温度がそんなに高くないから、高温のサウナのほうが危険、そう思っている人も多いけれど……。
「お風呂に入った瞬間気持ちいいのは、水圧により血管が押されて心臓に多くの血液が戻り、心拍数が下がるから。副交感神経が優位になってリラックスできる。出るときは逆で、血管が広がって心臓に戻る血液が減り、心拍数が上がります。そうした血流の増減を自律神経が調整してくれないと、ふらふらになり倒れてしまう。そういう意味で、温度の高い低いではなく水圧のあるお風呂もサウナと同じように注意が必要です」
サウナ室では心拍数を目安にするのがおすすめだが、お風呂では心拍数が上がらずとものぼせてしまう可能性があり、注意が必要とのこと。
「ちょっと熱いなと思ったら無理をせず、すぐ出るようにしてください。水分補給もセットごとにこまめにしたほうがいい。ペットボトルを持って入るのもおすすめです」
手軽に楽しめる〈うちサウナ〉を より効果的にしたいなら。
「うちサウナをするなら、入浴剤やお気に入りのグッズで工夫してみるのもいいと思います。炭酸系やカプサイシン入りの入浴剤は、体が温まりやすくなりおすすめです」
浴槽に着て入るだけでしっかり発汗できると話題の、サウナポンチョを利用するという手もある。いずれにしても、体を芯から温めて汗をかくことが大事だが、無理は禁物。
薬用ホットタブ ウェルネス(医薬部外品)
重炭酸イオンを効率的に生み出す重曹とクエン酸を錠剤化。ゆっくりと湯の中に溶け込んで長く留まり、体を温めてくれる。
LOCALGRAVITY(ローカル グラビティ) インスタント・ロウリュ・パック
サウナでロウリュする際に汗がかけるよう、高知県産生姜を使い開発。家では入浴剤として使用すると、生姜の香りに包まれ温浴効果が。
きき湯ファインヒートスマートモデル
炭酸ガスを凝縮した粒がすばやく発泡し、湯に溶け込む。トウガラシエキス(保湿成分)を配合。ホットシトラスの香り。
マイホームサウナ集中発汗ポンチョfor body
ロング丈で二の腕までカバーし、上半身を保温。熱を逃がしにくい内側ポリウレタンコーティングとなっており、半身浴でもしっかり汗がかける。
『クロワッサン』1118号より