肌に優しくて蒸れない、UVカット付きアームカバーを探しています【くらしのお悩み相談室】
文・板倉みきこ
＜お悩み＞
日焼け対策に、街中でもアームカバーをつけるのが定番になってきましたが、肌の弱い私にとっては素材選びが悩みの種です。UV効果が高くても、スポーツやアウトドア用の合成繊維はカバーの中で肌が蒸れやすく、汗あれのような症状が出てしまいます。
また、普段の洋服に合わせるとアームカバーだけ悪目立ちしてしまうのもどうにかならないかな…と思っています。（saya・41歳/女性）
焼け付くような日差しの下では、日焼け止めだけでは心許なく、アームカバーを愛用している人も増えてきました。
店頭に並ぶアームカバーの種類も増え、逆に何を選んだらいいのか迷ってしまう人も多いのでは？ 暮らしを豊かに、快適にするアイテムが揃う『クロワッサンの店』では、ファッション雑貨の品揃えも充実しています。お客様の声を反映したり、スタッフ自身が抱く悩みを解消するオリジナルグッズの中から、sayaさんにおすすめしたいアイテムを紹介してもらいました。
Q 肌に優しいアームカバーを探しています。
今年4月から発売している新商品で、高品質な天然繊維・シルク100%のアームカバーがおすすめです。長さは53cmあって、伸ばせば二の腕あたりまでカバーできるロング丈。
以前から防寒用のアームカバーは販売していたのですが、店舗スタッフから「夏用にUVケアができるアームカバーもほしい」というリクエストに応じて作ったオリジナル商品です。
Q シルクにはどんな利点があるのですか？
巷のアームカバーのほとんどは、UV反射などの化学的な加工をしています。でも、シルクは素材そのものにUV効果があるんです。
正確に説明しますと、シルクはタンパク質繊維なんですが、肌の代わりに繊維が紫外線を吸収して変質することで、肌への紫外線透過を防ぐ効果がある、というワケです。
シルクはもともと蚕の繭からできていますが、中の幼虫を紫外線から守り、安全で快適に過ごせるよう天然のバリアのような働きをしているのでしょう。
また、アミノ酸を含むタンパク質でできていて、その性質は人間の肌に近いので触れているだけで肌に潤いを与え、乾燥から守ってくれる効果もあります。紫外線対策をしながら、潤いケアも期待できる、いろんな意味で肌思いの繊維だと思います。
Q ちょっとゆったりしたシルエットなんですね。
そこもポイントです。締め付けを感じると暑さが増しますので、ゆとりのあるサイジングを心がけました。さらに、向こう側が透けて見えるほど薄手に編んでもらい、風が通って暑さを感じにくいようにしてあります。
「接触冷感」を謳う合成繊維は、最初はひんやり感がありますが、汗をかくと徐々に蒸れ、結果不快になるものが多いと思います。天然繊維のシルクは吸湿・放湿効果もあるので、サラリとした肌さわりがずっと続きますよ。
Q どんな色がありますか？
ダークグレー、ライトグレー、ライトブルーの３色展開です。暗い色のほうがUVカット率が高いと言われていて、実際検査もしましたが、ダークグレーが一番高かったです。
ただ、ライトグレーはどんなファッションにも合わせやすいですし、ライトブルーは見た目の涼しげな印象が魅力なので、お好みで選んでいただければと思います。
Q 自宅で洗濯はできますか？
シルクは高級繊維という印象がありますが、アームカバーのお手入れは簡単です。ネットに入れて洗濯機の弱水流で中性洗剤で洗えます。洗ったら形を整えてすぐ陰干しをするようにすればOK。いつも清潔な状態で使えますよ。畳むととてもコンパクトになって軽いので、持ち運びにも便利です。
クシュっと適度に緩ませて使えるこのアームカバーなら、フォルムがおしゃれに見え、ファッションアイテムのように使えて便利だと感じました。洗うと段々効果が落ちていくUV加工したものや化学繊維より、100％天然のシルク素材を選んだ方がお肌も喜びそうです。
※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ（税抜き）の価格となります。