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「柔和」のポーズで相手を受け入れる【Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方】

理不尽な人間関係は、大きなストレス。かといって、反発していては前に進めません。
そんなとき、柔和な態度が、あなたを守ってくれるはずです。

撮影・森山祐子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子

〈柔和〉“柔和さは弱さじゃない。強いから笑えるし、笑うから強くもなれる。”

年度が代わり、新しい環境に移った皆さん、その後いかがですか。新しくやってくる人やモノ、受け入れる立場も、受け入れてもらう立場も、努力を必要とした場面もあったのでは?

人やモノには、すべて凹凸があります。しっくりはまる場合もあれば、ちょっとのズレでうまくいかない場合もあります。でも、それは当たり前のこと。だって、違う人、違うモノなのですから。いちいち反応していては、こちらの身がもちません。

柔らかい紙粘土をイメージしてみてください。まん丸にもなれば、三角形にもなる。もしかしたら言葉で表現しきれない形のものと出合うことだってあるかもしれません。でも、お互いが紙粘土だったら、ぶつかって壊れることはありません

立場が上の人、声の大きい人との関係で苦しい思いをすることも現実にはあります。親と子、教師と生徒、上司と部下……そんなときは、あえてにっこり。柔和な態度で、相手がなぜそんな出方になるのか、背景を考えてみましょう。聞いてみてもいいですね。もしかしたら、そこには心配や不安、怒りなどが隠れているかもしれません。

それが相互理解の一歩。シャッターを下ろしてしまったら、終わり。異なる意見は、自分の見識を広げるチャンス。柔和さは、自分のためなのです。

開脚前屈
開脚前屈

開脚前屈

両脚を前に出して床に座り、骨盤を立てて、左右に脚を開きます。ゆっくり呼吸をしながら、両手を前につきながら前屈していきましょう。よい位置で止め、深い呼吸で8秒キープ。1日1回。

  • 高尾美穂

    高尾美穂 さん (たかお・みほ)

    産婦人科医

    イーク表参道副院長。婦人科スポーツドクター、産業医として、働く女性をサポート。『人生たいていのことはどうにかなる』『娘と話す、からだ・こころ・性のこと』など著書多数。

『クロワッサン』1117号より

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