角層のケラチン線維と細胞間脂質に着目。これが本当の保湿ケア。【倉田真由美の「最新私的コスメ図鑑」】
撮影・市原慶子 スタイリング・大沼 静
私たちがいつも目にしている肌とは、体のいちばん外側にある角層のこと。ラップ一枚程度の厚みしかないこの角層という薄膜が、肌内部の水分の蒸散を防いで乾燥から守るとともに、さまざまな外的ダメージからも守り、美しく若々しい見た目をつくっている。
そこで欠かせないのが毎日の保湿。けれど、保湿してもすぐに乾き、うるおった気がしない、というのが私たちの本音。
理想の保湿とは、乾燥すると凝縮して固くなりがちな角層細胞のケラチン線維をほぐして分散させ、水分をキャッチしやすい状態に整えること。そして、細胞間脂質をきちんと整列させ、抱えた水分を逃さない状態に保つこと。
なんとなくの保湿ケアではなく、機能的に保湿することで、うるおっている実感が、長く続くようになる。
およそ60年前に角層の構造を明らかにした花王は、その後、長きにわたって、どうしたら角層のうるおいを保てるか? という研究を続けてきた。
その研究の集大成といえる「角層トリートメント 基礎化粧液」のポイントは二つ。乾燥すると凝縮しがちなケラチン線維を分散させてうるおいで満たし、細胞と細胞の隙間を整えて、水分を逃さず保つ肌環境をサポートすること。世界初となる保湿アプローチを化粧液だけで叶える、というのが嬉しく頼もしい。
日に日に空気が乾燥し、肌も乾燥してくるこれからの季節。角層そのものにフォーカスし、水分をしっかり抱え込ませるアプローチで、しっとり柔らかな肌を保ちたい。そうすることが、すべての健やかさにつながるはずだから。
『クロワッサン』1105号より
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