「50代になり大人だからこそ着られる服の幅が広がった」(文筆家・桜井かおりさん)
自分流の着こなしを楽しむ桜井かおりさんのファッションを拝見。
撮影・MEGUMI 構成&文・長谷川未緒
パリのマダムのように余裕と貫禄のある装いを。
人気カフェの店主だった桜井かおりさん。店では汚れても平気な、洗えばすぐ乾く服が基本だった。かわりに休日は、ネイルをして好きな服を着て、オン・オフを切り替えていたそう。毎日着たい服を着られるようになった今は、朝起きて着替えるたびに気分が上がる服を選んでいる。
「50歳になったとき、パリのマダムが着ている姿を見て憧れていた〈マルニ〉の服がようやく似合う年齢になったとうれしかったんです。服に着られることなく、自分らしく着こなせるようになったかなぁ、と。50代は大人だからこそ着られる服の幅が広がったように感じています。今年60歳になるので、上質なコットンのシャツの衿元をがっと開け、しみ・しわのある胸元も気にせず、格好よく着こなすことが60代の目標です」
ポイント
視線が向く手元には大ぶりなバングルを。
お気に入りのコーデ
ラインの美しい服はとっておきのお出かけ用。
『クロワッサン』1099号より