カボス酢のちらし寿司【渡辺有子さんのレシピ】
おいしく、ヘルシーに。酷暑を乗り切るためのとっておきレシピ。
撮影・高杉 純 スタイリング・矢口紀子 文・松本昇子
カボス酢のちらし寿司
果汁は寿司酢よりも清涼感がプラスされ、より香りも立つ。
たっぷりの薬味と相性のいい甘いお揚げに箸が止まらない。
【材料(作りやすい分量)】
炊きたてのごはん 1.5合分
A[カボス果汁 65ml きび砂糖 大さじ1 塩 小さじ1]
油揚げ 2枚
B[きび砂糖 大さじ2 みりん 大さじ2 しょうゆ 大さじ2 塩 少々 かつおだし 150ml]
きゅうり 1本
塩 小さじ1/2
白ごま 大さじ1
青じそ 4枚
カボスの皮 適量
【作り方】
1.酢飯を作る。Aを合わせておく。炊き上がったごはんにすぐにAをまわしかけ、切るようにしながら団扇などであおいで冷ます。絞った濡れ布巾をかけておく。
2.油揚げは油抜きして水気をきり、幅を半分にしてから細切りにする。鍋にBを合わせてひと煮立ちさせ、油揚げを入れてふたをして弱めの中火で10分ほど煮る。ふたをしたまま冷まし、味を含ませる。
3.きゅうりは薄い輪切りにして塩を振り、しばらくおいてから水気をきる。
4.1に白ごま、ちぎった青じそ、3を混ぜ、煮汁をきった2を盛り、カボスの皮を削って散らす。
暑い日や疲れているときに、さっぱり食べられて体にもいい酸っぱい料理。
「疲労や怠さの軽減も期待できるおかずは、この時季の食卓の強い味方」と言うのは、料理家の渡辺有子さん。ビタミン類やカリウム、カロテン豊富な夏野菜に、クエン酸効果のある酸味はぴったりの組み合わせ。
「ただし、酸っぱければいいということではありません。加えすぎると、味や食材のまとまりをなくしてしまいますから気を付けて。また、糖分を加えると、角のない、丸い酸味になります」
米酢の味わいが汎用性は高いが、まろやかな千鳥酢、さわやかな果汁など酸味にも個性がある。特性を知り、素材に合った味を選ぶのがコツだ。おいしく食べて、夏バテ予防を。
『クロワッサン』1099号より