(どんな症状ですか?)ストレスが要因で痛みの出方が変化する
腰痛というと、重いものを持ったり、悪い姿勢を続けたりという肉体的・物理的な要因によって引き起こされるものというイメージがありますが、近年の研究によって、ストレスや疲労などの心理的・社会的要因も腰痛の原因となることがわかってきています。
慢性的なストレスや疲労を抱えていると、体の状態を整える自律神経のバランスが乱れ、それが筋肉や血液循環に悪影響を与えて腰痛を引き起こすことがあります。例えば、うつ病の人の約半数が腰痛を訴えているとされています。
ストレスまたは疲労といった心因性の腰痛の場合、骨には異常がないケースがほとんどで、日によって痛みが発生する時間帯や部位が変わるのが特徴です。また、痛みや疲労感とともに、不安感や睡眠不足、頭痛や胃腸障害などの症状を併発することが多いようです。
悪い姿勢や運動不足など肉体的な原因に心当たりがない場合は、心因性の腰痛を疑いましょう。