正しいシャンプーの手順、重点を置くべきは?
毛髪診断士の伊熊奈美さんと齊藤あきさんがガイドします。
撮影・中島慶子 イラストレーション・きりふみこ 文・恒本綾子
【シャンプー】
●シャンプーは頭皮を洗う感覚で。予洗いとすすぎが大切。
シャンプーは頭皮を洗うものなので、頭皮の状態に合わせて選ぶのが正解。
「50歳を過ぎると頭皮の水分も脂分も減少するので、しっとりとした洗い心地のアミノ酸系シャンプーがおすすめ。ただ、洗浄力は弱いので、しっかり洗うことが大切。逆に洗浄力が高い石けん系シャンプーは乾燥するので乾燥肌の人は避けて」(齊藤さん)
重点を置くべきは、予洗いとすすぎ。
「内側まで潤っていないと充分に泡立たず、シャンプーを余計に使うことに。すすぎが甘いと頭皮トラブルのもと。頭皮もしっかりすすいで」(伊熊さん)
一方、コンディショナーやトリートメントの正しい選び方や手順とは?
「コンディショナーは髪の指通りをよくするものなので、シリコンオイルが配合されたものを。トリートメントは髪を強くするタンパク質成分と、油分、保湿成分がバランスよく含まれているものがおすすめです」(齊藤さん)
「大事なのは塗布前に水を切ること。びしょびしょの状態だと液剤が薄まってしまいます。毛先を中心に塗布したら、目の粗いコームで梳かして全体に行き渡らせるのがコツ。このひと手間だけで効果が上がります」(伊熊さん)
〈シャンプーの手順〉
1.予洗い1分。しっかり濡らす。
髪全体にお湯が行き渡るように、トップの髪を持ち上げて内側までしっかり濡らそう。余裕がある人は3分を目標に。
2.シャンプーを手に取りなじませる。
シャンプーの原液を同じ量の水で薄め、泡立つ寸前くらいまで両手でなじませてから、頭皮にムラなく塗布していく。
3.皮脂の多いTゾーンを念入りに。
指の腹を小刻みに動かし、下から上へ髪をかきあげるように洗っていく。額の生え際、頭頂部、後頭部を念入りに。
4.すすぎは3分かける。
髪を持ち上げて内側まで3分かけてしっかりすすぐ。水を充分に切ったら、コンディショナーorトリートメントを。
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