若見えは〝筋肉〟がモノを言う!顔筋ほぐしで、たるみ悩みを解決。
撮影・黒川ひろみ 文・黒澤 彩
若見えを実現する “顔筋ほぐし”とは?
顔のたるみ、もたつき、シワなどの悩みを抱える人が増えていると話すのは、エステティシャンの服部恵さん。
「マスク生活が原因の一つなのは否めません。マスクの下では表情筋を動かさないので筋肉が衰えてしまいます」
なんとかリカバリーするために、服部さんは“顔筋ほぐし”を提唱する。
「たるみやシワを改善するには、部位ごとの筋肉にアプローチするのがポイントです。柔らかくほぐすことで効果的にリフトアップでき、リンパと血液の流れもスムーズになります」
ここではプロの手技をシンプルにアレンジしたセルフマッサージを紹介。どの手技も1回1分ほどでできる。
「自分でやると〈強く・はやく〉なりがちですが、〈深く・ゆっくり〉を意識するのがポイント。お風呂上がりなどに毎日1〜2分程度、週1〜2回はしっかり10分ほど行いましょう。続けると効果をキープできます」
“顔筋ほぐし”の前に、注意しておきたいこと。
顔のケアでも、姿勢が大切。
「姿勢は意外と見逃しがちです。猫背だと顔も垂れている状態でリフトアップしづらくなるので、顔が真っ直ぐ前を向いているか鏡でチェックを。マッサージ中は、正しい部位に触れていることを鏡で確認しながら行い、呼吸を止めないように注意しましょう」
【まずは、基本のテクニック5つをマスターしよう。】
1.軽擦(けいさつ)
やさしくさする動き。皮膚の下の浅いところのリンパを刺激して流す目的なので、押さえつけず、手の重みでスーッと流すように擦る。皮膚が凹んだら力を入れすぎている証拠。
2.強擦(きょうさつ)
強くさする。皮膚の下の深いところにあるリンパ節や筋肉をほぐして引き上げる目的なので、深く届くように力を込める。痛いけれど気持ちいいくらいの強さが目安。
3.圧迫(あっぱく)
押して、少し上に引き上げる動き。皮膚の奥のほうの筋肉まで力が伝わるよう指の腹でぐっと押し込んで、そのまま1cmほど引き上げる。皮膚を引っ張らないように。
4.密着(みっちゃく)
手を肌にぴたっとつける。密着させることで、肌に触れる面積が大きくなり、より効果的にリフトアップできる。手を反らせずに、ふんわりと肌にそわせて。
5.密閉(みっぺい)
肌を包み込んで、パッと離す動き。ぴたっと押さえて血液やリンパの流れを一時的に止め、一気に離すことで流れがよくなり、むくみの解消などに効果がある。
(悩み)肌のたるみ
【ゆるんでくすんだ肌に弾力を取り戻す。】
毎日マスクをしているせいで、顔全体のハリが失われて肌がゆるんでしまう。くすみがちになり、シミなどの皮膚トラブルも……。弾力のあるつや肌を取り戻すには、タッピングで肌を刺激し、細胞を活性化させるメソッドを。「強すぎず、弱すぎず、手の力を抜いて。顔がポカポカ温かくなるまで行います」(服部さん)
人差し指、中指、薬指、小指の腹
(1)卵をふんわり持つように指を開き、口角の下あたりからスタート。
(2)目の下まで上げながら8回タッピング。1〜2を6回繰り返す。
(3)いったん指を離し、今度は眉の上に指の腹を当ててスタート。
(4)生え際まで上げながら4回タッピング。3〜4を6回繰り返す。