マスクを外すその日のために! 人生初のシミ取り体験。【編集部こぼれ話】
日焼けの多い人生を送ってきました。
学生時代はバブルの末期。浮かれ気分全開で、夏はテニス、冬はスキー。ホイチョイ作品を本気で真似するダメ学生。
社会人になってからも、ちょっと小銭が出来たせいもあり、休みとなれば、やれ海だ、山だと遊び歩いておりました。若さにあぐらをかいて、紫外線対策って何だね? とずいぶん肌には酷いことも。
そのつけがどんと目の前に現れたのは40代も半ばの頃でしょうか。若い頃は「きれい」と言ってもらえた肌も、もうとんと誉め言葉を聞いていません。驕れる者久しからず。
くすんだ顔で50代に突入し、withシミ生活を送っていたところ、今回の美容号の担当に。美容皮膚科の専門医に取材する機会にも恵まれました。
話を聞けば聞くほど、がぜん燃え上がるシミ取りへの興味関心。いつか来るマスクを外す日のために、今こそ始めるべきなのではと、取材の1週間後には施術を予約しました。
私が受けたのはピコトーニング&ピコスポット照射という施術。従来のレーザー治療に比べ、ダウンタイムが短く、痛みも少ないと言われている治療法です。
トーニングで顔全体に明るさを取り戻したのち、日を改めて気になるシミをピンポイントで攻めていくという手順。
トーニングは全顔に弱めにレーザーを照射するので痛みもほとんどなく、赤くもならず。施術後も普通にメイクをして帰宅できる余裕っぷり。
そんな調子で1週間後のスポット照射に臨んだところ、事態はそんなに甘くありませんでした。施術中、ゴーグル越しにも感じる赤いレーザーの光。ピチッピチッと細い輪ゴムで弾かれるような刺激。
初体験だったこともあり、終始ビクついたまま施術終了。……痛い。顔全体が痛いよう。若干涙目になっていたところ、看護師さんが優しい手つきで軟膏を塗りながら「20~30分で痛みは和らぎますからね~」。
その言葉にすがるように立ち上がり、促されるままメイクルームへ。そこで自分の顔を見て、再び涙がぽろり。めっちゃ赤いやん、軟膏でテッカテカやん、そしてブッツブツやーん!!!
鏡の前でひとりムンク状態になる私。テカテカぶつぶつの顔を、マスクのプリーツを最大限伸ばして覆い隠し、帰路につきました。
赤みも痛みも自宅に着く頃には収まり、ただ照射したシミが茶色く濃く浮き上がっている状態に。
「いまなら(赤毛の)アンの気持ちが痛いほどわかる」、それほど強烈なソバカス顔。共に暮らす老母を驚かせてはいけないと思い、マスクを外す前に事情を話したところ「気にするほどシミあったっけ?」……。そんなもんです、人の目なんて。
そして本日8日が経過。その後かさぶたとなったシミは、顔を洗うたびにハラハラと剥がれ、左頬はほぼなくなりました。ブラボー! 残るは右頬の点々なのですが、これも一両日中には剥がれそうな予感。
このあと半年、1年をかけて肌の透明感を取り戻すとのこと。
なかなか長い旅路ですが、シミのない自分と再会できるのを楽しみに、処方された塗り薬、飲み薬をまじめに使用しつつ、保湿、クリーム、日焼け止めを、これでもかと塗っていく所存です。マスクを外せるその日まで、何とかキープできますように!(編集T)
2月25日発売の『クロワッサン』1064号は「シミ・シワ・たるみを解消!自信が持てる、肌ケアとメイク。」
あまりにも長く続いた非日常から、マスクの下こそ、緊急事態宣言! この数年で加速したシミ、しわ、たるみ。放置していては、事態は一層深刻に。正しく守るスキンケア、効果的に攻めるメイクで、自信が持てる笑顔、取り戻しましょう。
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