40代になったら知っておきたい体の不調との付き合い方。婦人科医に聞きました。
イラスト・小迎裕美子 文・板倉ミキコ 写真・北尾渉(物)
Q1:疲れやすく、感情の起伏が激しい私。 最近特に酷くなった気がします。(編集部)
以前より疲れが抜けにくいし、感情の起伏が激しくなった気がします。仕事を終えて慌てて夕飯を作っているときに、ボケーっとテレビを見ている夫や子供に対してイライラが爆発してしまうことも。一方でやる気が起きず、今まで感じたことのないほどの落ち込みを感じる時もあります。ストレスが増えているからだとは思うけど、コントロールしきれない自分自身に戸惑っています。
A:40代になると、女性のカラダには様々な変化が起きているからです。(松村先生)
50歳前後で閉経を迎える人が多いので、だいたい45〜55歳のあたりに更年期を迎えるのが一般的。でも、40代前半から閉経に向かってカラダは確実に変化するので、40代になって心身の状態が変わった、というのはカラダの当然の変化でもあるんです。
更年期の症状には、卵巣と脳が関係しています。加齢で卵巣機能が低下して女性ホルモンの分泌が激減すると、ホルモン分泌の指令を出している脳の視床下部が異常と捉え、パニックを起こします。視床下部は自律神経の指令塔でもあるので、自律神経も乱れやすくなり心身に様々な不調をもたらす、というわけです。疲れやすかったり、イライラするのも自律神経の乱れからくるものですが、現れ方の強さには個人差があります。20、30代の頃の自分とは比べず、今の自分を受け入れたり、自分に優しくなる視点を持つと症状が和らぐことも。また、規則正しい生活をして疲労を溜めない工夫をすれば、外部の変化に影響されにくくもなりますよ。
Q2:症状を和らげることができる、おすすめの食習慣はありますか?(編集部)
更年期で頭痛やめまいが頻繁にするようになり、そのせいで仕事や家事がはかどらず参ってしまいます。食欲もわかないので、カラダに良くないとは思うのですが、スープや麺類など食べやすいものだけ食べてしまいます。頭痛などの症状を和らげるため、食べたほうがいいものはありますか?
A:まずはタンパク質を。睡眠、血行促進も忘れずに。(松村先生)
頭痛やめまいも含め、更年期の症状は100種以上あると言われていて、様々な不調が複合的にもたらされる、という人も多いでしょう。
食生活ではまず、カラダの根源を作るタンパク質をしっかり摂るよう心がけてください。女性ホルモンのエストロゲンには、抗酸化力があるので、更年期による減少分を補えるよう、抗酸化力の高いビタミンCも摂るといいですね。
さらに、症状を和らげるために漢方を取り入れてもいいでしょう。東洋医学では、カラダは気(エネルギー)、血(血液)、水(血液以外の体液)の3つの要素で構成されると捉えますが、この3つのバランスが崩れると体調不良や病気が生じます。血の滞りや、気の衰えが更年期の症状の原因とする東洋医学。漢方に含まれる生薬は、この大元の原因の改善に働きかけてくれます。
ただ、自己判断は禁物。更年期世代ならまずは婦人科に行って血液検査をしてもらい、今の不調が更年期の症状かをチェックしてもらいましょう。
Q3:生理の様子が変わってしまい、 病院に行くべきか悩み中です。(編集部)
ここ半年ほど、生理が不順な感じです。量が減ったし、周期も乱れています。まだ閉経って歳でもないから、ストレスが影響しているのか、それとも何か婦人科系の病気なのかな?と思うことも。これまで生理にまつわるトラブルがなかっただけに、このまま放っておいていいものかと悩んでいます。
A:40代なら生理の変化は普通のこと。 でも、出血が続くなら医療機関へ。(松村先生)
閉経の10年ほど前から、生理の日数や経血量が減ったり、周期が少し変わってくるのは普通のことです。ただ出血が続くなら、子宮に何らかのトラブルが起きているかもしれません。初期に不正出血が起こりやすい子宮体癌は40代後半から増える傾向があるので、一度医療機関でチェックしてもらうといいですね。
一方で、生理がなくなってしまうことに不安を感じたり、女性性の象徴を失ってしまうようで嫌だ、という人もいます。自論ですが、生理に女性性を担うほどの大きな意味はなく、閉経はカラダの機能の単なる変化と捉えて欲しいと思います。加齢で失うものもあれば、得るものもある。年を重ねるごとに人間力、社会対応力は増しているんです。他人のいろんな考え方に触れ、自分のことを違う視点から見てみることも大事だと思います。
〈編集部コメント〉
心身の変化に合わせて自分を労っていきたいけど、忙しい毎日でセルフケアを怠ったり、微妙な変化にはなかなか気づきにくかったりするのも事実。そんな時、ドラッグストアでも手軽に買える、更年期症状のための医薬品「命の母A」は、忙しい私たちのサポーターになってくれます。
また、「命の母A」のWEBサイトにアクセスすれば、AIが相談に乗ってくれるので、自分にとって必要な確かな情報が得られてとっても便利。今の自分を知るためにも、まずはここを訪れてみて。
Q4:性交痛でセックスに対して拒否反応。パートナーとの関係も悪化しています。(編集部)
セックス中にひどい性交痛を感じるようになり、行為自体が億劫になってしまいました。私のネガティブな気持ちが伝わり、パートナーとの普段の関係もギクシャク…。こんなことは誰にも相談できず、辛い思いを抱えています。
A:あなたがどうしたいかに合わせた、様々な対処法があります。(松村先生)
コラーゲンの産生に女性ホルモンが関わっているので、肌はもちろん、膣内も乾燥、萎縮していくのが更年期の変化です。性交をスムーズに導く膣内の分泌液も減っていくのは自然の流れ。あなただけでなく、多くの女性に共通の悩みだということをまずは知ってください。
最近は「フェムテック」と呼ばれ、女性特有の悩みを解消してくれる製品やサービスが話題です。性の悩みは人に話しにくいものですし、昔は更年期の症状に対して周囲の理解がなく、一人で抱える人が多かったですが、今は違います。悩みを誰かに伝え、解消するにはどうするかを探ったり、快適に生きる方法を見つけるべきです。
Q5:夜眠れず、ダルさが抜けない。物忘れも増えて嫌な気分になります。(編集部)
疲れているはずなのに眠りが浅く、夜中に目が覚めてしまうことがしばしば。寝なければ、と思うほど焦って眠れなくなります。そのせいか疲れやすく、日中眠くなってぼ〜っとしたり、物忘れやうっかりミスが増えました。昔はもっと体力があったし、テキパキ仕事も家事もこなせていたのに、と物悲しい気持ちになります。
A:更年期が過ぎれば元気になることも。今のあなたに合った生き方を。(松村先生)
眠れないまま布団の上で過ごすのもストレスになり、不眠の悪循環を招きます。そんな時は一旦寝室を出て気分転換し、眠くなったら戻るようにしてみましょう。ただ良質な睡眠にはリズムが大切なので、起きる時間はいつも同じにし、休日の寝溜めはやめましょう。また、運動不足も改善を。適度にカラダが疲れるとぐっすり眠れるものです。いつもよりカラダを使って家事をして運動量を上げる、なんてことでもいいですよ。
睡眠のリズムが乱れたり、物忘れが起きるのも、更年期のホルモンバランスの乱れが自律神経に影響を及ぼしているから。ホルモンの低下にカラダが慣れてくると、いずれ症状も落ち着きます。閉経後、格段に元気になる人も多いです。
〈取材を終えて〉
今回の松村先生のお話を伺って、悩みを共有できることの大切さを実感した次第。「そうそうあるよね」と共感したり、似たような状況での解決策を聞くことで、必要以上にストレスを溜めず、更年期の症状の悪化防止に役立っていたんですね!
そして、選択肢の一つとして覚えておきたいのは、時にはお薬の力にも頼ってみること。リサーチしてみると、なんと100年以上前から更年期障害を治すために愛用されてきた「命の母」があるではないですか。
「命の母A」を更年期症状の緩和に役立てて。
時代を経てバージョンアップした「命の母A」は、13種の和漢生薬と、ビタミンを配合し、ストレス過多で多忙な更年期の女性をサポートしてくれる女性保健薬。そのネーミング通り、更年期女性の「母」のような存在。これは頼らずにいられません!
PR/小林製薬株式会社