年齢が出る「手のシミ」と「爪の縦線」を何とかしたい。
撮影・山本 嵩(物) イラストレーション・進藤やす子 構成と文・大澤はつ江
手のシミ
「シミ生成細胞のメラノサイトが肌の奥深くにできると、次々にシミが発生します。このメラニン溜まりを分散し、排出する効果のある有効成分を届けることで、シミは目立たなくなっていきます」(川上さん)
その成分として、美白有効成分コウジ酸やトウキエキスが有効といわれる。
「セラミドやヒアルロン酸で保湿することもシミケアには大切です。シミを中心にクリームを広範囲に塗り、絶対にこすらないで。こすると“こすりジミ”ができてしまうことも。そして紫外線は大敵。UV効果のあるものを」
シミのある箇所にクリームをつけ、その部分を中心にして広げ優しくなじませる。
奥深くに潜むメラノサイトに有効成分を届け、分散させる。
美白有効成分コウジ酸がシミ生成細胞のメラノサイトに働きかけ、メラニンの生成を抑え、シミを寄せつけない。さらりとした使い心地。
保湿効果が高いとされるセリ科の植物「ヤマトトウキ」をはじめ、奈良県で栽培されている和漢植物由来の美容成分を贅沢に配合したクリーム。
爪の縦線
爪に入った縦線、ひび割れ、二枚爪など、爪トラブルの主な原因は乾燥にある、と川上さん。
「近年は手洗いの回数が増え、指先のアルコール消毒も加わり、爪は常に乾燥状態にあるといえます。対処するには保湿成分配合のクリームで手全体をケアすることが重要です」
クリームはたっぷりと使い、全体に成分を行き渡らせる。
「爪の生え際と裏側にも塗ります。爪の裏側の皮膚との境目はハイポニキウムといい、細菌の侵入を防ぐ箇所。油膜で保護します。紫外線を防ぐトップコートも忘れずに」
(1)爪の生え際、甘皮部分に沿ってクリームをたっぷりとつける。片手ずつ行う。
(2)爪の裏側部分(ハイポニキウム)にクリームをつける。ここは細菌の侵入を防ぐ箇所。
(3)裏側を含め、指全体にクリームをなじませる。爪の生え際と脇をゆっくり優しく何度か押して血流を促す。揉みすぎないように注意。
乾燥や紫外線を防ぎ、ツヤのある爪に。
爪の水分量を保ち、形成をサポートする。保湿力に優れ、ハーブの一種「ディル」から抽出したネイルケア成分「ケラチノモイスト」が健やかでツヤのある爪に導く。
ホホバ種子油、ツバキ種子油など保湿成分を配合した、UVカット効果のあるトップコート。速乾性で、忙しいときにも便利。
『クロワッサン』1053号より