冬の寒い夜、ほかほかに温まった布団に入るのは至福のときです。
でもだからといって、電気毛布を一晩中オンにして寝るのはNG。体の深部体温が下がりにくくなって、深い眠りが妨げられます。さらに、寝汗をかいてしまい、自律神経が休息できずに疲労がつのります。
冬の睡眠中は夏ほど汗をかいていないと思われますが、皮膚や呼気から水分が失われる「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」は常に起こっていて、8時間の睡眠中に約300mlの水分が失われています。
そこへさらに、寝床を温めすぎて汗をたっぷりかいてしまっては、脱水症にもなりかねません。また、暑くて途中で目が覚めたり、布団を蹴って、汗で濡れたパジャマが冷えて風邪をひくことも大いに考えられます。
電気毛布を使用する場合は、就寝前に布団を温めるために使い、寝るときはスイッチを切ること。そして、疲労を呼ぶ「寝汗」対策を、冬でも怠らないことが大切です。