マッサージオイルやリップにも。平井かずみさんに教わるハーブを使った日々の手当て。
心地よい毎日のために、もっと暮らしに取り入れてみませんか?
撮影・徳永 彩 文・黒澤 彩
【日々の手当て】
好きな香りで肌や体のセルフケア。
心地よい毎日に欠かせない「香りの手当て」を習慣に。
マッサージオイル
[たっぷり作って全身に。体の声を聞いてオイル選びを。]
希釈用のキャリアオイルに精油を数滴混ぜるだけ。平井さんはバスタイムの全身マッサージに、たっぷりと使う。「好きな香りのオイルで自分の体を撫でていると、本当に気持ちがいいんです。肌もしっとり柔らかくなりました」
【材料】
キャリアオイル(ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど)50ml
精油(ラヴィンツァラ、イランイラン、フランキンセンス)計10滴
【作り方】
キャリアオイルに好みの精油を混ぜ、遮光瓶で保存する。
抗菌力のあるラヴィンツァラはハーバリストの萩尾エリ子さんもおすすめ。
ハンドバス
[冷えがちな手先を温めながら、ハーブの湯気で深呼吸。]
「リフレッシュしたいときや、冷えを感じたとき、フットバスよりも手軽にできます。フレッシュなハーブを浮かべると美しくて気分も上がります」。精油を1〜2滴垂らしたり、飲みきれなかったハーブティーを使ってもいい。
【材料】
ローズマリー、レモンマリーゴールド、コーンフラワー、ティートゥリー
【作り方】
洗面器に少し熱めのお湯を7分目くらいまで張り、ハーブを浸す。冷めて適温になってから手を入れ、温まるまでゆっくり浸ける。
(1)葉を摘みながらお湯に入れると、香りが立つ。
(2)ローズマリーの効果で、より血行が促進される。
万能バーム
[髪にもリップにも。安心して使えるお守りバーム。]
平井さんが15年以上作り続けている蜜ろうのバーム。
「いつも持ち歩いて、ちょっと乾燥しているなと思ったら手に塗ったり、リップにも髪にも使います」。
作り方は意外と簡単。好みのキャリアオイルとラベンダーの精油を組み合わせて。
【材料】
キャリアオイル(ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど)50ml
蜜ろう10g
ラベンダー精油10滴
【作り方】
蜜ろうを刻み、キャリアオイルと合わせて湯煎し、溶かす。粗熱が取れたら精油を加え、固まる前に小瓶などの保存容器に移す。
(1)溶けやすいよう細かく刻む。粒状のものを使っても。
(2)ビーカーなど耐熱性の容器に入れてゆっくり湯煎。
(3)溶けたら粗熱を取り、精油を加えて容器に移す。
チンキや蒸留水に適した和のハーブ。
ドクダミやクロモジといった和の植物も、実は暮らしに活かせるハーブの仲間。「ドクダミは、花と葉に分けてそれぞれアルコールに浸け、チンキを作りました。抗菌力が高く、爽やかな香りが大好きなクロモジは、アロマ蒸留水にします」
育てる楽しみ。まずは1鉢の苗から。
「ハーバリストの萩尾エリ子さんも話されていたように、まずは育ててみるのがいいと思います。ハーブは基本的にはどれも育てやすいのですが、初めての人にはローズマリー、タイム、ミントなどがおすすめ」。
一度にたくさん揃えず、1種類から始めてみよう。
『クロワッサン』1044号より