腸の健康を保つために食べたい5つのジャンルの食材たち。
便秘外来から肌トラブルまで幅広く対応する医師の小林暁子さんに、心がけて食べたい食材についてたっぷり聞きました。
撮影・千葉充 文・韮澤恵理
腸の調子をよくするために食べたい食材は、大きく分けて5つのグループに分けられます。
腸内に乳酸菌やビフィズス菌を送り込む発酵食、そして、食物繊維に加え、ビタミン、ミネラル、抗酸化成分などを多く含む野菜や果物。
特に食物繊維が多く、主食やおかずとして昔から食べられてきた玄米や雑穀、そばなどの精製度の低い穀類や、豆類、大豆製品などもお腹の調子を整えます。
水溶性、不溶性の食物繊維が豊富でしかも低カロリーなので、たくさん食べても肥満の心配がない海藻やきのこも心がけて摂りたいもの。
こうした食材をバランスよく食べるのがポイントで、一日の中で多品目を摂るのが理想です。
写真で紹介するのは身近な食材の一部です。これ以外にも旬のものを中心に、バランスよくいろいろ食べるようにしてください。また、ヌルヌル成分が効果的な山いもや、海藻が原料の寒天、食物繊維が多いこんにゃくなどもおすすめの食材です。
●発酵食
乳酸菌やビフィズス菌は直接腸に届けられる。菌が生み出す酵素の働きで消化を助けるものも。
●果物
食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で、フィトケミカルやクエン酸の多いものも。
●穀物・豆類
果皮が残っている玄米や全粒粉、雑穀、豆には食物繊維が豊富。ミネラルも摂れる。
●海藻・きのこ
食物繊維が抜群の量。水溶性、不溶性が両方摂れるのが海藻。きのこは免疫力アップ。
●野菜
食物繊維、ビタミン、ミネラル、抗酸化成分がたっぷりなので、毎食取り入れたい。
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