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はじめよう、腸ストレッチ。「4対8呼吸法」で副交感神経のスイッチをオン。

腸を健康に保つために実践したいストレッチを順天堂大学医学部教授、小林弘幸さんに教わります。

文・吉田真緒 撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 モデル くらさわかずえ

ストレッチのウォーミングアップにもいい 【4対8呼吸法】で副交感神経のスイッチをオン。

腸の働きを整えるには、体の過剰な緊張をほぐし、副交感神経の働きを高めることが大切です。

自律神経は呼吸の深さとつながっています。緊張したり興奮したりして交感神経が優位になると、呼吸は浅くなり、落ち着いてリラックスしていると副交感神経が優位になって呼吸は深くなります。

このことから、意識して呼吸をすると、自律神経がコントロールできると考えられます。副交感神経の働きを高めたいときは、深い呼吸をすればいいのです。深い呼吸の効果はため息をつくだけでも得られます。緊張したときにため息をつくのはよいことです。

腸ストレッチは体をゆるめて行うと効果が上がります。どのエクササイズでも始める前に、まずこの4対8呼吸法を行うのがおすすめです。

お腹に手を当てて呼吸に意識を集中し、心を静めましょう。副交感神経が活性化し、血管が開いて血液が毛細血管まで行き渡り、筋肉もゆるみ、ストレッチ効果が上がります。

1.おへそを囲んで逆三角形をつくるようにして、両手をお腹に当てる。三角形の頂点に空気を送るイメージで、鼻から4秒かけて息を吸う。
1.おへそを囲んで逆三角形をつくるようにして、両手をお腹に当てる。三角形の頂点に空気を送るイメージで、鼻から4秒かけて息を吸う。
2.口をすぼめ、8秒かけてゆっくり息を吐く。お腹を背中にくっつけるイメージで、お腹に溜まった空気をすべて出しきる。
2.口をすぼめ、8秒かけてゆっくり息を吐く。お腹を背中にくっつけるイメージで、お腹に溜まった空気をすべて出しきる。
1.おへそを囲んで逆三角形をつくるようにして、両手をお腹に当てる。三角形の頂点に空気を送るイメージで、鼻から4秒かけて息を吸う。
2.口をすぼめ、8秒かけてゆっくり息を吐く。お腹を背中にくっつけるイメージで、お腹に溜まった空気をすべて出しきる。
  • 小林弘幸

    監修

    小林弘幸 さん (こばやし・ひろゆき)

    医師

    順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。
    日本初の便秘外来を開設し、著名人のコンディショニング向上などにも関わる。自律神経の権威としても名高い。著書に『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)、『医者が考案した「長生きみそ汁』」(アスコム)など多数。

『Dr.クロワッサン 名医が教える腸ストレッチで、自律神経はよみがえる。」(2019年1月15日発行)より。

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