自宅で日用品を使ってできる「ながらストレッチ」でコリ知らず!
イラストレーション・小林マキ
「体を動かす機会が減った現代人は筋肉が縮こまり、コリが蓄積しやすくなっています」
そう話すのは、整体師の古賀直樹さん。極端な激しい運動をしていないのにもかかわらず、なぜわたしたちは痛みや疲れを感じてしまうのだろうか。
「実は、座っているだけでも筋肉は使われています。何もしていないつもりでも、同じ体勢が長時間続くということは一部分の筋肉がずっと緊張しているということなんですね。これが肩コリや腰痛などの原因になります」
古賀さんの治療院には日々の疲れを一度にまとめて取ろうと、多くの人がやってくる。
「もちろん鍼灸治療や整体療法は体のコリをほぐすのに効果的です。ただ、治療だけでなく、生活習慣を変えることも必要ですよ」
特に姿勢が悪い人は要注意。
「体を動かすと、体の柔軟性が高まるので、姿勢もきれいになります。普段から運動することを習慣づけてください」
とはいえ、ジョギングをしたりするのはハードルが高い。
「日常生活のついでにできる、ながらストレッチをおすすめします。わざわざ時間をとる必要がないので、続けやすいのでは」
列に並んでいる時や、信号を待つ間など、何げないシーンで行えるから、手軽で効率的。
「ストレッチには疲れを予防したり、緊張した筋肉をほぐす効果があります。疲労を感じにくくするためにも、体がこったと感じる前にちょっとした時間でストレッチをするといいですね」
古賀さんに紹介してもらったストレッチは忙しい人でもチャレンジしやすい簡単なものばかり。シチュエーションごとに紹介しているので、こまめに取り入れて、毎日の習慣にしたい。
『クロワッサン』1022号より