しみ消し=レーザー、という常識を疑う。
しみ消し治療の最新事情から、注目のスキンケアアイテムまで。押さえておくべき、さらなる最新情報をここに。
撮影・黒川ひろみ、谷 尚樹、内田紘倫 文・嶌 陽子
「約20年前に『しみを消せる画期的な治療法』としてレーザー治療が登場しました。ですが現在は、これというひとつの治療法ではなく、一人ひとりの状態に応じた細やかなコントロールをするのが潮流です」
そう話す髙橋栄里さん。レーザーだけでは不充分なのだろうか?
「しみには老人性色素斑や肝斑(かんぱん)など、さまざまな種類があります。しかも、ひとつのしみに複数の種類が混ざっていることが多い。光・レーザー治療は老人性色素斑には効果が期待できますが、肝斑に施すと悪化してしまうケースが。肝斑には飲み薬や塗り薬を処方しつつ、状態を見ながら必要に応じてレーザーや光治療、ケミカルピーリングなどの施術を行います。また摩擦でも生じる肝斑は、スキンケア法を見直すことで改善する場合もあります」
さらに最近は、しみだけにアプローチするのではなく、さまざまな治療を組み合わせて代謝を活性化させ、肌質全体を改善する方法も。
「しみ、即レーザーというのではなく、じっくり診察してくれる専門医で、最適な方法を探しましょう」
『クロワッサン』1015号より
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