ビューティー

やればすぐに顔色が冴える
顔ツボマッサージ6ステップ

クロワッサン最新号『鏡に映る朝の顔から、「にごり」を消す方法』(2016年5月10日号)より、注目記事を厳選してお送りします。http://magazineworld.jp/croissant/


なんだか顔色が冴えないと感じたら、その原因は血行不良かもしれません。澄み切った肌を手に入れる血流マッサージをお教えします。これを覚えれば顔色も肌ツヤもすぐにアップ。

「東洋医学では、肌トラブルは血液が淀むことで起きると考えます。血流が滞ると酸素や栄養が行き渡らないうえ、血液に乗って全身を巡るエネルギー・『気』が停滞し、肌のターンオーバーもうまくいかなくなってしまいます」
と、鍼灸師の柳本真弓さん。血流がどんよりしてしまう一番の原因は、
「あまり動かない『不活動』の状態で長くいること。けれど、仕事で一日の大半を座って過ごす、つい前屈みでスマホを眺めてしまうなど、淀む要因のほうが多いのが現代人の生活ですよね。まめにケアをしていないと、肌はすぐに元気を失ってしまうものなのです」

そこで教えてもらったのが、血行をよくする簡単な運動と、血流を効率よくアップする、顔のツボ押し。

「まずは体を動かすことから。肩を回して鎖骨近くのリンパ節を活性化します。全身の伸びは、一番大きな関節とリンパ節があるそけい部の刺激にも」

さらに、できるだけ血行を滞らせない座り方も身につけたい。

「背中を丸めてうつむく姿勢は首がこわばり、頭や顔への血流が滞る原因に。坐骨の上に背骨を積み重ねるようにまっすぐ座り、真上に頭を乗せましょう」

運動もツボ押しも、方法は簡単。

「やればすぐに血流は巡り始めます。ぜひ、毎日の習慣に」

ツボ押し前に、全身のウォーミングアップ。

肩に指先を当て、鎖骨と肋骨を動かすように肘を回転させる。前後に各10回、反対側も行う。
1.肩に指先を当て、鎖骨と肋骨を動かすように肘を回転させる。前後に各10回、反対側も行う。
片方の足を1歩後ろに引き、両手を組んで伸び上がり、そけい部を伸ばす。反対側も同様に。
2.片方の足を1歩後ろに引き、両手を組んで伸び上がり、そけい部を伸ばす。反対側も同様に。


3.骨盤を立てて座る。頭を前後左右に動かして、ラクに座れる位置を探し、そのまま保つ。
3.骨盤を立てて座る。頭を前後左右に動かして、ラクに座れる位置を探し、そのまま保つ。
こちらはNG例。
こちらはNG例。


首の後ろをストレッチ。両手を頭頂に当て、顎を胸にゆっくりと近づける。
4.首の後ろをストレッチ。両手を頭頂に当て、顎を胸にゆっくりと近づける。
両耳を結んだ真ん中のあたりに両手の5本の指を当て、左右に開くように揉む。
5.両耳を結んだ真ん中のあたりに両手の5本の指を当て、左右に開くように揉む。


首や耳、顎にある、動脈と重なるツボを効率よく刺激。

ウォーミングアップで血流をよくした後は、さっそくツボ押しをスタート。まずは首や顔の周辺にあるツボから。

「触ったとき『トクトク』を感じる、血流をよくするツボを中心に選んでいます。指先で優しくとんとんと叩いたり揉むなどして刺激しましょう」

鎖骨の上にある「欠盆」は、リンパの流れの真上にある大事なツボ。

「ここを押すだけで顔色が明るくなることも。周辺を優しく刺激します」

首にある「人迎」は、触れると脈動が感じられる場所。

「血行促進効果が高いツボですが、血圧変動が起こりやすい場所でもあるので、ごく軽く触れる程度にとどめて」

耳の後ろにある「完骨」も、脈動と重なるツボ。ここも軽く揉む。

「顔と離れているツボを刺激するときも、顔に働きかけるという意識で行うと、より効果が出やすくなります」

脈動を感じる部分を、弱めの力で丁寧に。

「欠盆」は、左右の鎖骨の上の、柔らかい場所。3本の指で鎖骨沿いをとんとんと叩いていく。
「欠盆」は、左右の鎖骨の上の、柔らかい場所。3本の指で鎖骨沿いをとんとんと叩いていく。
のど仏のすぐ両側にある脈動が「人迎」。強く押さず、3本の指で軽く触れる程度に。
のど仏のすぐ両側にある脈動が「人迎」。強く押さず、3本の指で軽く触れる程度に。


「完骨」は、両耳の後ろの出っ張った骨の少し後ろ。脈動を感じる部分を軽く揉む。
「完骨」は、両耳の後ろの出っ張った骨の少し後ろ。脈動を感じる部分を軽く揉む。
口の下からやや横にずれた、顎骨の端のあたりにある「大迎」は動脈の出口。軽く揉む。
口の下からやや横にずれた、顎骨の端のあたりにある「大迎」は動脈の出口。軽く揉む。


顎の真ん中の左右にある脈動が「夾承漿」。顎全体を3本の指でタッピングすればOK。
顎の真ん中の左右にある脈動が「夾承漿」。顎全体を3本の指でタッピングすればOK。
「聴宮」は両耳の内側、小さな突起の手前にあり、耳周りの血流をよくする。優しく押す。
「聴宮」は両耳の内側、小さな突起の手前にあり、耳周りの血流をよくする。優しく押す。


『クロワッサン』924号(2016年5月10日号)より

「今回の記事以外にも 「40年続く、不変の洗顔術」、「翌朝の肌がにごらない、夕食の摂り方があった!」、など、クロワッサン最新号『鏡に映る朝の顔から、「にごり」を消す方法』が絶賛発売中です。http://magazineworld.jp/croissant/

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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