近年、気温35度を超える猛暑が続く日本。食中毒を引き起こす細菌の多くは20度ぐらいで増殖が活発になり、35~40度で増殖のスピードが最も速くなるといわれる。しかも細菌の多くは湿気を好むため、梅雨時から細菌による食中毒の危険性は急激に高くなるのだ。そこで気になるのが食品の保存方法。きちんと取り扱い、安全に保存するにはどうするか? 食と健康アドバイザーの南恵子さんに聞いた。
「食中毒予防の3原則は菌を『1.付けない、2.増やさない、3.殺す』です。まず食中毒の原因菌を食べ物に付けないこと。次に食べ物に細菌が付着したとしても増やさないこと。そして食べ物や手、調理器具等に付着した細菌を殺すことが肝要です。その際に必要な衛生管理のポイントを考えていきましょう」
事前に防ぐためには、食品の購入時、保存時、調理時などシチュエーションごとに対策を講じることが大切だ。状況別に健康を守るための注意点を教えてもらった。