やっておけば差が出るポイント。たるみ対策基本の“き”。
早く正しく対処すれば、全身の状態は必ず改善していきます!
撮影・玉置順子(t.cube) イラストレーション・山中玲奈 文・板倉ミキコ
たるみ対策
1.まずは姿勢を正す! 対策の一歩はここから。
顔を含め、全身の筋肉が稼働するために大きな役目を担っているのが、脊柱起立筋など、姿勢を支えているインナーマッスル。猫背の人は二重あごの人が多いことからもわかるように、姿勢が悪いと顔の筋肉までたるんでしまう。背筋を伸ばし、全身の筋肉を稼働させて、たるみに歯止めをかけよう。
2.すべての土台、骨の強化に着目せよ!
女性ホルモンの分泌の低下や、新しい骨を作る骨芽細胞の働きが鈍ることで骨は衰える。さらに老化を進めるのが〝糖化〟。余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びつき、細胞などを劣化させる。骨にも糖化が起こり、強度や質が低下していく。骨のアンチエイジングとして、糖質をコントロールする食生活を心掛けてみて。
3.老化を加速させる、日焼け、タバコ、過度のアルコールは厳禁。
肌、筋肉、骨、そして内臓の老化の原因は、酸化、糖化、炎症。肌の張りを維持するコラーゲンも破壊する。それらを引き起こす日焼け、喫煙、アルコールの飲み過ぎを避けるだけでも、たるみの悪化予防に。抗酸化力の高いビタミンCは、コラーゲンの合成にも必須。食事だけでなくサプリメントで補うなど、積極的に取り入れたい。
4.眉間など、欲しくないネガティブシワを寄せない。
皮膚の表面にできるちりめんジワは、一時的な表皮の乾燥や栄養状態の悪化などが原因で起こる。一方、通常のシワやたるみは、コラーゲンの減少が主たる原因。コラーゲンはよく動かす箇所で減る傾向があるので、しかめっ面が癖になっていると、眉間の下のコラーゲンが減りやすくなるもの。表情を意識してシワ対策を!
5.実は効果的! できる人は逆立ちにトライ。
日常生活では常に重力が働き、骨、筋肉、脂肪、肌に負荷がかかって下がっていくのは自然の理。そこで普段の重力のかかる方向を物理的に反転させられる逆立ちを実践。バランスを取ろうとすることでインナーマッスルが刺激され、筋肉も鍛えられる。筋肉は鍛えただけ効果が出やすい箇所。無理のない範囲でやってみよう。
教えていただいたのは…
上符正志さん
うわぶ・まさし 銀座上符メディカルクリニック院長
抗加齢医学専門医。アンチエイジング先進国・米国の最新の治療と検査を提供。特に、副腎疲労がもたらす症状の改善に注力している。
松宮詩依さん
まつみや・としえ 東京皮膚科形成外科銀座院勤務
リハビリテーション科専門医、形成美容外科医。予防医学に精通し、リハビリ医療にも携わる中、骨や筋肉のアンチエイジングを提唱する。
『クロワッサン』996号より
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