【編集部こぼれ話】口の中が潤いが、こんなに大事だったなんて!
今号は「口中老化」をテーマに、生活習慣病との関連を考える特集です。
歯周病、口内炎から正しい歯磨き、腸内ならぬ口腔内フローラを整える方法まで、小さな口の中に取り組むべき問題がいっぱい詰まっているのには驚きでした。
中でも、唾液について。それまであまり唾液について深く考えたことは正直なかったものの、実は、歯のエナメル質を守ったり、口腔内のpH調整をしたり、消化を促したり、唾液は地味にがんばって私たちを支えていたことを取材で初めて知りました。
そんな唾液の持つ力について教えてくれたのは、歯科医師の宝田恭子先生。「最近パンを食べるとどうにも飲み込みにくくて」……。これは単なる加齢のせいばかりとはいえないとのこと。むしろ生活習慣など見直すべきところが他にあって、唾液の出方は自律神経とも関わりがあるという話にびっくり。
そして、唾液が出にくくなってしまっても、諦める必要はなく、実はマッサージや食事でも改善されるのだそう。たとえば、梅干しやレモンを口にする、ガムを噛む。
これももちろんおすすめだけれど、宝田先生が推すのは、ごはん、もやし、油揚げ。けっこう意外……。この3つはいつまでも噛んでいられる、唾液にとっての最強食材とのこと。確かに顎が疲れることもなさそうだし。さっそくいつもの食事に1品プラスして、試してみませんか?
(編集C)
『クロワッサン』977号特集「大人のからだ塾1 ぐっすり眠りたい」こぼれ話。
広告