【骨盤を立てると体調がよくなる。】座り方を変えるだけで、不調は治る!
撮影/水野昭子 イラストレーション/山下カヨコ、杉山美奈子 取材・文/風間裕美子 スタイリスト/窪田佳代子 ヘア&メイク/森野友香子 モデル/TOMOMI
骨盤を立てて座れば……、
1.猫背が治る。
体はつながっている。骨盤が傾けば、背中でバランスをとるのは当たり前。姿勢の要となる骨盤を、まずは立てることから始めたい。骨は曲がりっこない。姿勢が治って、骨の周辺の筋肉のこわばりがなくなれば、猫背も自然と治るはず。
2.内臓が元気になる。
猫背の場合、内臓のスペースが狭くなるので内臓が下垂。収まり切れずにはみ出た結果、お腹ぽっこりというパターンは多い。窮屈なあまり、内臓が真っ当に機能できなくなることも。正しい位置に戻って、内臓が活性化されると、体調もよくなる。
3.疲れにくくなる。
首から背骨にかけては大事な神経や血管がわんさか通っている。病気でもないのに体調がすぐれないという人は、姿勢が原因かも。後頭部から背中がまっすぐになれば、血行もよくなり、自律神経のバランスも整って体調はグッとよくなるはずだ。
座りっぱなしの人ほど、効果を実感!!
座るだけで体調がよくなる。と、言われても信じられないかもしれないが、姿勢を保つために必要な筋肉が、正しい姿勢をキープすることで鍛えられるのは当たり前のこと。
骨盤を立てて座れば、丸まったり、反っていた背中が伸びて、窮屈だった内臓が正しい位置に戻る。前に出ていた首が体の上に戻る。正しく座ることができるようになれば、肩こりや腰痛といった痛みはもちろん、胃腸をはじめとした内臓の働きもよくなる。自律神経の乱れが改善されることで、精神的にも安定して呼吸が深くなり、よく眠れるようになる。
体にいい座り方さえ身に付けば、わざわざジムに通ったり、早起きしてウォーキングをしなくても、健康を取り戻せるのである。起きている時間のほとんどが椅子の上という人も多いはず。座りっぱなしの人ほど、正しく座ることで体調がよくなることを実感できるはずだ。
日常の動作のなかで椅子に座っているときが、いちばん座骨を立てやすい。座骨を立てる癖をつけるには、正しい座り方を身に付けるのが早道だ。
仙骨:仙骨は背骨を支えて上半身と下半身をつなぐ大事な骨。副交感神経を活性化させる働きがある。腰を伸ばして仙骨をゆるめると、神経の緊張がほぐれる。
座骨:座骨は骨盤のいちばん先端にある。正しく座ると、左右の座骨に均等に体重がかかるはず。
『Dr.クロワッサン 座り方を変えるだけで、不調は治る!』
奥谷まゆみ 監修
定価:810円 (税込)
調子が悪いのは運動不足のせいと思ってませんか? 体って動かさないと、動き方を忘れてしまうもの。
体に動き方を思い出させるには、正しく座ることができれば十分。
骨盤を立てて座ると、猫背が治り、内臓が正しい位置に戻り、多くの不調が治ります。
監修奥谷まゆみさん(おくたに まゆみ)
整体トレーナー。日本とアメリカで、10年ほど会社勤めを経験。心理療法を勉強したのち、「気道協会」にて整体を学ぶ。1994年から整体師として活動を始め、1998年に「からだクリエイト きらくかん」を開設。その間、出産を機に体調が変化。5年ほど前、45歳のときには、すぐ疲れる、持病のぜんそくが悪化する、体重がどんどん増えるなど、さまざまな不調が噴出。なぜこうなったかと考えるうち、整体師が一方的に施術する一般的な整体術から、“体の使い方を変える”という独自のメソッドを編み出すに至った。現在は、「きらくかん」での体作りサポートのほか、執筆や講演などで活躍中。 普段の生活においては、じっとしているのがとにかく苦手。家事をしながら、ついでにできるエクササイズを考えて体を動かしてみたり、趣味のフラダンスを練習したり。座っているのがイヤなので電車には乗らず、1日10kmぐらい自転車を漕ぐ。背筋をピンと伸ばしてペダルを踏む姿は、どんな遠くからでも奥谷さんと認識できるとのウワサ。
からだクリエイト きらくかん
東京都新宿区新宿2-14-6 第一早川屋ビル203
TEL:03-6457-4340
八王子・茅ヶ崎・京都・大阪でもレッスンあり。 http://www.kiraku-kan.com/
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