座るだけで体調がよくなる。と、言われても信じられないかもしれないが、姿勢を保つために必要な筋肉が、正しい姿勢をキープすることで鍛えられるのは当たり前のこと。
骨盤を立てて座れば、丸まったり、反っていた背中が伸びて、窮屈だった内臓が正しい位置に戻る。前に出ていた首が体の上に戻る。正しく座ることができるようになれば、肩こりや腰痛といった痛みはもちろん、胃腸をはじめとした内臓の働きもよくなる。自律神経の乱れが改善されることで、精神的にも安定して呼吸が深くなり、よく眠れるようになる。
体にいい座り方さえ身に付けば、わざわざジムに通ったり、早起きしてウォーキングをしなくても、健康を取り戻せるのである。起きている時間のほとんどが椅子の上という人も多いはず。座りっぱなしの人ほど、正しく座ることで体調がよくなることを実感できるはずだ。