掃除がグンとラクになる「予防掃除」の極意。
【品のある暮らし】vol.9
効率的な家事のアイデアを日々考えている、知的家事プロデューサーの本間朝子さん。
掃除では、そもそも汚さないように工夫する「予防掃除」がおすすめだといいます。汚れをどう掃除するかではなく、汚れないようできないか追及する方向ですね。
基本はこちらの4つの着眼点。
1
汚れるものの使用をやめる。
物の数を減らすのは効果的。とくに、玄関やキッチンのマットなど、それ自体も掃除しなくてはいけないものは使わないことにするとかなりすっきり。
部屋を見渡して、本当に必要なものかどうか再考してみましょう。
2
汚れがつかないようにカバーする。
冷蔵庫の中のような汚れがつきやすい場所や、掃除しにくい高い棚の上などは、取り換えやすい紙などで事前に覆って養生しておく。汚れが気になってきたら、サッとはがして捨ててしまい、新しいカバーに替えるだけ。
3
汚れに強いアイテムを選ぶ。
たとえば、バスルームでは、抗菌仕様のものに絞り込み、吊るせる作り、乾きやすい形状のグッズを見極めてカビ対策を万全にする。キッチンでは、汚れを広げないデザインのものに注目すると、余分な洗い物が増えない。
4
汚れがたまる場所をなくす。
汚れがたまった場所は見るのも嫌になり、さらに放置してしまう悪循環。対策は、気付きにくい掃除の死角をなくすこと。家具の配置も掃除しやすさをもとに考えて、日常の作業手順に組み込み、手入れを行き届かせる。
キッチンの予防掃除
脚立を持ってこないと届かない冷蔵庫の上には、目立たないラップをフワッとのせておく。汚れが気になったときにさっと取り換えることができる。
普段はしまっておいて使うときだけパッと広げられる、小さいサイズの油はねガード。揚げ物や炒め物の料理時に。
バス・トイレの予防掃除
バスマットは、ビジネスホテルにあるような薄いものにして、フェイスタオル感覚で洗濯できるようにする。
底がぬるぬるしやすいシャンプー類のボトルを置かず、リフィルに装着してそのまま吊るして使えるホルダー&ポンプに切り替えて使うことで快適さをキープ。
トイレのマットは、毛足のあるパイルではなく、水拭きできるフラットなタイプを選択。水洗いもできる。
トイレ掃除用の洗剤などは、棚の中に収納。床には置かないようにして、フロアの掃除を簡単にする。
構成・フランク裕香