茂木和哉さんに学ぶ【ベランダ】汚れの落とし方。
撮影・青木和義 文・中嶋茉莉花
ベランダ
「今年の夏も日本列島の広い範囲が台風やゲリラ豪雨に悩まされました。それを思うと、どの家庭もベランダ=汚れの吹き溜まり状態かもしれません」と茂木さん。
「雨風には粉塵が大量に混ざっています。大量の雨にさらされ、強い風が吹きつけるほど、汚れの度合いは悪化します」。汚れがつねに湿った状態だと、カビも繁殖しやすいという。「隅のほうにヘドロ状態で溜まったままの落ち葉、植木鉢や物置をどけると現れる茶や緑色のシミ、どちらも生き物汚れの好物です。単なる落ち葉や土と楽観視するのは禁物。しっかりと取り除くようにしましょう」
この道具があると便利!
ヘッドが付け替えられる屋外用ほうき、伸縮ポール
「ヘッドが小さめで、隙間や隅に滑り込ませやすい。毛にコシがあり、しっかりゴミを取れます」。
激落ちくん 玄関タイルブラシ 伸縮
「約0.1mmの繊維が密集したブラシが床の凹凸についた汚れも掻き出してくれます。水だけでOK。上からシートやウエスも取り付けられます」。
柄の軟らかい使い捨て歯ブラシ
「隅やカーブのある所に重宝。場所によっては先端を曲げたほうが汚れにフィットしやすいので柄が軟らかいものを選んで」
スコッティファイン洗って使えるペーパータオル
「雑巾代わりに使います。丈夫なので、濡らして絞ってを繰り返しても、拭き掃除に使っても破れません」(茂木さん)。
1.床を掃く。
あらかじめ、植木鉢や物置などの動かせるものを除けておく。落ち葉や砂などの塵やゴミをほうきで掃き、集めて捨てる。
2.床を磨く。
霧吹きで床に水をかけて湿らせる。
奥から排水口に向かってタイルブラシを引き寄せながら、磨いていく。エアコンのホースから出た水がピンク色に変色して跡になっている場合も(自然界の微生物の繁殖によるもの)、同様に水をかけてこすり落とす。
タイルブラシに、洗って使えるペーパータオルを二重に取り付け、拭き上げていく。
3.排水口の詰まりを解消。
排水口のドレンカバーに溜まったゴミを取り除く。ビニール袋で手を覆ってつかみ取ると、そのまま捨てられるのでおすすめ。
手づかみで取りにくい、こびりついた泥や隙間汚れは先端を曲げた歯ブラシでこすって落とす。
周辺から排水口に向け、水をかけて流す。
(こんな 汚れはどうする?)手すりのサビ
手すりも基本は、水に浸して絞ったペーパータオルで水拭きし、その後すぐに乾拭きをする。鉄製でサビが見られる箇所があれば、専用クリーナーを吹きかけたペーパータオルで磨くのがおすすめ。仕上げに水拭き、乾拭きをするのを忘れずに。
茂木和哉 サビ落とし [住居用洗剤]
※本企画で紹介しているのは、茂木和哉さんの掃除方法であり、家電、掃除用具、洗剤メーカー各社が指定する使用方法と異なる場合があります。
『クロワッサン』1128号より
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