暮らしに役立つ、知恵がある。

 

海苔巻き豚のレンジ蒸しと、とろろ杜仲茶おすまし【胆汁酸ダイエットの献立】

そのまま真似したい、胆汁酸ダイエットの献立を、栄養士の落合貴子さんが考えてくれました。たとえば木曜日の夕食なら、こんなメニューで。

撮影・青木和義 文・韮澤恵理 料理・落合貴子

海苔を2枚重ねにしてクルクル巻き、見た目の楽しさでたっぷり食べましょう。
とろろ汁は昆布だしの旨味がたっぷり。杜仲茶コップ1杯分が汁物でいただけます。

豚肉蒸しで海苔を、とろろ汁で杜仲茶を。

豚肉には、糖を燃やしてエネルギーに変えるビタミンB1が豊富で、胆汁酸の脂肪燃焼効果をサポートする働きがあります。

とろろ昆布の旨味はグルタミン酸。昆布をまるごと食べるので、アルギン酸やフコイダンといった水溶性食物繊維も充実。

海苔巻き豚のレンジ蒸し

海苔巻き豚のレンジ蒸しと、とろろ杜仲茶おすまし【胆汁酸ダイエットの献立】

【材料(2人分)】
豚もも薄切り肉 …… 200g
海苔(全型) …… 2枚
塩、こしょう …… 各少々
ポン酢醤油 …… 適量
大根おろし …… 適量

【作り方】
1
.まな板にラップを敷いて豚肉を少しずつずらしながら並べる。海苔の大きさくらいに広げるといい。
2.塩、こしょうをふり、海苔2枚を重ねてのせ、端からくるくる巻く。ラップでぴ
ったりと包み、両端をねじる。
3.耐熱皿に2をのせ、600Wの電子レンジで1分20秒加熱し、一度取り出して上下を返し、再び1分20秒加熱。そのまま粗熱が取れるまで置いて3cm厚さに切る。大根おろしを添え、ポン酢をかける。

(献立のヒント)
主食は納豆ご飯、副菜には季節の野菜の煮浸しやごまあえにするとバランスがいい。

(汁物)とろろ杜仲茶おすまし

\椀に入れて湯を注ぐ/
\椀に入れて湯を注ぐ/

【材料(2人分)】
とろろ昆布 …… 10g
花麩 …… 4個
醤油 …… 少々
杜仲茶 …… 300ml

【作り方】
1
.椀にちぎったとろろ昆布と花麩を入れる。
2.沸騰させた杜仲茶を1に注ぎ、醤油をたらす。

朝食は……
長粒米で朝カレー。杜仲茶を牛乳で割ったチャイ風がよく合う。炊いておいた長粒米に、残り物の冷凍カレーなら5分でできる。

胆汁酸ダイエットとは

海苔巻き豚のレンジ蒸しと、とろろ杜仲茶おすまし【胆汁酸ダイエットの献立】

おすすめの5つの食材をしっかり食べて新鮮な胆汁酸を増やし、脂肪細胞を直接刺激して燃える体を作る胆汁酸ダイエットは、慶應義塾大学政策・メディア研究科 教授の渡辺光博さんが発案したメソッド。

「胆汁は、肝臓で作られて、胆たん嚢のうに蓄えられ、人が食事をすると、消化を助けるために分泌される消化液です。とくに脂質を乳化して小腸から吸収しやすくするのが胆汁の役割。その主成分が胆汁酸なのです」(渡辺さん)

胆汁酸ダイエットを成功に導く5つの食材

【杜仲茶】
アスペルロシドの働きで再吸収を抑え新しい胆汁酸を作る(3gの茶葉を煮出して1日1リットル)

【長粒米(インディカ米)】
難消化な高アミロースで食物繊維のように働く(1週間に2回、1回150g)

【もち麦】
β-グルカンが腸を掃除、血糖値も上げにくい優等生(1週間に3〜5日、ごはんなら150g、フレークなら50g)

【納豆】
粘りは食物繊維フルクタン。大豆は消化のいいたんぱく質(毎日に1〜2パック)

【海苔】
良質な食物繊維が腸を掃除。ポルフィランが胆汁の劣化防止(毎日全型2枚)

  • 落合貴子

    レシピ考案

    落合貴子 さん (おちあい・たかこ)

    栄養士、フードコーディネーター

    自然食品メーカーでの栄養カウンセリング、料理研究家のアシスタントを経てフードコーディネーターに。体によい食材をおいしくて簡単なレシピにするテクニックに定評がある。テレビや書籍、雑誌を中心に活躍中。
    ※プロフィールは雑誌掲載時の情報です。

  • 渡辺光博

    監修

    渡辺光博 さん (わたなべ・みつひろ)

    慶應義塾大学 政策・メディア研究科教授 医学部、環境情報学部教授 ヘルスサイエンスラボ代表

    東北大学遺伝子実験施設 博士前期課程修了後、フランス国立ルイ・パスツール大学分子生物学科博士課程卒業。2006年イギリスの科学誌『ネイチャー』に「胆汁酸の調整で肥満と糖尿病が改善」を発表。テレビや講演などで広く活躍。
    ※プロフィールは雑誌掲載時の情報です。

『Dr.クロワッサン おなかが凹む胆汁酸ダイエット。』(2021年4月13日発売)より。

  1. HOME
  2. 海苔巻き豚のレンジ蒸しと、とろろ杜仲茶おすまし【胆汁酸ダイエットの献立】

人気ランキング

  • 最 新
  • 週 間
  • 月 間

注目の記事

編集部のイチオシ!

オススメの連載