暮らしに役立つ、知恵がある。

 

京都の料理教室で、おばんざいを習う。

京都の家庭やお寺で受け継がれてきたおばんざいや精進料理。
四季や風土を感じる豊かな感性や、暮らしの知恵を地のものや旬の食材を使った料理を通して学びたい。

文・野村美丘(photopicnic)

|  四条烏丸 |小平泰子(こひらやすこ)料理教室

旬の食材を用いたおばんざいで五感を育み、料理の〝心″を学ぶ。

うすいえんどうの豆ごはん。
うすいえんどうの豆ごはん。

京都生まれの料理家、ソムリエの小平泰子さんが、四季の移ろいを五感で感じ、季節の食材を愛で、京都の人々が大切にしている始末の心を伝える。

春キャベツと餅麩のたいたんは、シャキシャキ、ふっくらの食感。
春キャベツと餅麩のたいたんは、シャキシャキ、ふっくらの食感。

旬の京食材、伝統野菜を随所に使ったメニューは和のおかずが中心だが、京風中華の会などもあり。

大根のたいたん、ふきのとうつくね、近江蒟蒻のうま煮など、その時季に旬を迎える食材を用いたおばんざいが学べる。器使いも参考にしたい。
大根のたいたん、ふきのとうつくね、近江蒟蒻のうま煮など、その時季に旬を迎える食材を用いたおばんざいが学べる。器使いも参考にしたい。

●京都市 入会金1万円、1回1万1000円。
https://gokan-shokuraku.com

|  四条烏丸 |京町家 秦家住宅(はたけじゅうたく) 料理の会

京都市の有形文化財指定の町家で習う、暮らしの知恵を生かした家庭料理。

歳時を反映した料理を通して、人と風土が育んできた京の暮らしの文化を垣間見ることができる。
歳時を反映した料理を通して、人と風土が育んできた京の暮らしの文化を垣間見ることができる。

秦家住宅は江戸時代の趣を残す築150年を経た京町家。そこで開かれる料理教室で教わるのは、気取らない日常の味やハレの日のごちそうなど、土地に根ざした料理の数々。

秦家の暮らしを今日も支えている土間の炊事場、"走り元"。
秦家の暮らしを今日も支えている土間の炊事場、"走り元"。

「歴史ある空間で、暮らしの息遣いを体感できるのが魅力」(編集者、ライター・宮下亜紀さん)

春の節句にいただくよもぎ団子。
春の節句にいただくよもぎ団子。

●京都市下京区太子山町594 
mail2565@hata-ke.jp
住宅の見学会のほか、不定期でイベントも開催。
https://www.hata-ke.jp

|妙心寺|東林院(とうりんいん) 禅寺で精進料理を体験する会

お寺の厨房で住職に学ぶ精進料理。

東林院は妙心寺の塔頭寺院。
東林院は妙心寺の塔頭寺院。

精進料理の著書を何冊も手がける西川玄房(げんぼう)住職により、寺の厨房で開かれる料理教室。
厳格な精進料理ではなく、おばんざいが中心で、参加者全員で手を動かして調理から配膳までを行う。素材を活かしきる知恵や禅の心も含めて、家庭に持ち帰りたい。

奥書院で庭を前に、自分たちで作った食事をいただく。その実践すべてが、禅では修行の過程となる。
奥書院で庭を前に、自分たちで作った食事をいただく。その実践すべてが、禅では修行の過程となる。

●京都市右京区花園妙心寺町59 
TEL.075・463・1334 
3,600円 毎週火・金曜10時~13時に開催。

『クロワッサン』1089号より

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