その地に行くだけで運気が変わる。手相芸人・島田秀平さんが案内する開運スポット。
撮影・小川朋央 構成&文・小泉咲子
身近な場所にある開運スポットへ。
これまで5万人以上の手相を見てきた島田秀平さん。全国の開運スポットを訪ね、各地に伝わる神話や伝説にも詳しい。そこで、住む場所にかかわらず行ける開運スポットのキーワードを挙げてもらった。
「開運スポットと聞くと遠いイメージがあるかもしれませんが、ご自身の住んでいる場所を守ってくださっている氏神様をお忘れなく。まずは、そこをお参りすることが一番手軽であり、開運・招福にもつながります。次に、十二支にまつわる神社があります。出雲大社やその分祠など、’23年の干支、兎にまつわる神社は意外と各地にありますので、探してみてください。癒やしのパワーを持つ自然豊かな場所もいいですね。近所にある緑の多い公園で、深呼吸してゆったり過ごすだけでも、いい気が取り込めますよ」
しかし、そもそも行くだけで運気をもらえるものなのか。
「開運スポットに行くという行為そのものに、運気上昇のパワーがあります。というのも、“運”の訓読は“はこぶ”。自分自身をいい気の満ちた場所に運べば、それだけで厄除けができ、良縁に巡り合えるのです」
さらにより多くのパワーを得られるスーパーラッキーデーに行くと、その確率が非常に高まるのだそう。
「2023年は、“一粒万倍日”と、何をしてもすべて赦される“天赦日”が重なる日が3回あります。1月6日、3月21日、8月4日、このスーパーラッキーデーを狙って訪ねてみてください」
[お参りの作法Q&A]
Q.お参りにふさわしい服装とは?
目上の方に挨拶に行く格好で。
厳格なルールがあるわけではないが、カジュアルすぎる服装は考えもの。「目上の方に挨拶に伺う時の服装であれば、神様にも失礼がありません。露出の高い服は避け、帽子は脱ぎ、ジャケットを羽織って行くと安心」
Q.持って行ってはいけないものはありますか?
食材、毛皮など殺生を思わせるものはダメ。
神社は不浄を嫌うため、殺生を連想させるものはタブー。「スーパーで肉や魚を買った帰りは立ち寄らないように。ただし、ビジネスシーンで許されている派手ではない革靴や革ベルトは、例外と考えていいでしょう」
Q.運気は持ち帰りできますか?
本殿を写真に撮って、神社の方角に飾ろう。
開運スポットで触れた良い気は、自宅でも触れたいもの。「最近は、本殿を撮ったスマホの画面を、神社のある方角に置いてお参りすると、実際に行ったのと同じようなご利益を得られるという考え方があります」
キーワード 1【氏神様】
自分が住む地域を守る神=氏神。まずは関わりの深い土地の神様に定期的に挨拶を。氏神神社は、神社庁に問い合わせると教えてもらえる。
地域を守る氏神を祀る神社は、最も身近な開運スポット。島田さんの氏神神社のひとつが鳩森八幡神社だ。
「もともと神様の特別な存在を感じられる神聖な土地に建てられたのが神社。一番近くで見守ってくださる氏神様にお参りすることは、開運の基本です。居住地の氏神様はもちろんのこと、仕事運を上げたければ会社のある地域の、子どもの合格祈願なら志望校の近所と、お願いごとにまつわる土地の氏神様からパワーをいただきましょう」
[東京・千駄ヶ谷 ]鳩森(はとのもり)八幡神社
860年創建。境内にある冨士塚は、東京都有形民俗文化財に指定。本殿のみならず、冨士塚内に浅間神社、その横には甲賀稲荷社がある。毎年5月、能楽殿で薪能が行われる。将棋会館や国立競技場が近く、棋士やアスリートも参拝。
●東京都渋谷区千駄ヶ谷1・1・24
TEL.03・3401・1284 社務所窓口9時~17時
*氏神神社の確認は神社本庁HPから。https://www.jinjahoncho.or.jp