うま味やコクを活かせば、最低限の塩分量でもおいしい料理に。
なんとなく使ってしまうことが多い塩。減らしたいのなら、分量をきちんと量るのが大事、と樋口直哉さん。
うま味やコクを活かせば、最低限の塩分量でもおいしい料理に。
なんとなく使ってしまうことが多い塩。減らしたいのなら、分量をきちんと量るのが大事、と樋口直哉さん。
「家族の人数が多かった時代には、料理を作る量も多かったので、小さじ1杯という単位が一般的でした。でも今は、作る量自体が減っているので、小さじ1/8と1/4の計量スプーンは必需品。塩分量は習慣なので、きちんと量って可視化し、量を意識することが減塩の第一歩です」
その上で、献立にメリハリをつけて、塩をきかせるところにはきちんと使うのが、減塩を長く続けるコツだという。メイン料理はしっかりした味付けで、副菜は薄味に。そうやってバランスを取ることで、おいしく食べつつ塩分量を減らしていける。
「塩を減らすには、出汁のうま味を利用するのが一番。炊き込みご飯を出汁で炊けば、最低限の塩分量でもとてもおいしくできるんです。味噌汁も同様。山椒の刺激やぬめりのある食材も、物足りなさを軽減してくれます」
※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。