動線が悪い、モノが多すぎる…台所の見直し4つのポイント。
多くの人に共通する台所の悩みを料理研究家・野口英世さんが解消! 読者Eさん宅をサンプルに見直すべきポイントを洗い出しました。
撮影・黒川ひろみ 文・松本あかね
【使いやすい台所を実現するなら、今すぐ見直しを!】
悩み(1)鍋を持って行ったり来たり。動線の悪さがストレスに。
「使いやすい台所は動線を考え抜くことから」と野口英世さん。一方、Eさん宅はコンロが手前にあるにもかかわらず鍋の置き場所は一番奥の窓際付近。調理中に台所の端から端まで往復することを余儀なくされている。
「道具は使う場所の近くにしまうことが基本中の基本。鍋類ならガス台の周りに収める工夫を。調理中の自分の動きを考えて、少ない動作で取り出せるのはどこかを見極めて配置すれば、調理の効率もぐんとよくなります」
悩み(2)使わない家電や道具が混在、 調理中、いつも何かを探している。
子どもの運動会で使ったきりの3段重、月に数回使う卓上調理器など、食器棚の上、引き出し、戸棚の中には「使っていないもの」と「時々使うもの」が混在。そのため、今使いたいものがすぐ見つからない、取り出しにくいという大きなストレスが。
「使いたいのに使えない状態では、便利なキッチンツールも宝の持ち腐れ。まずは、今の生活に必要なものと、そうでないものの精査を。その上で使いやすい場所に配置し直すことが必要です」
悩み(3) モノが多すぎて作業スペースが充分取れない。
食洗機の扉を開け、その上に調理中のものを一時置きせざるを得ないほど、「猫の額のようなスペースしかない」とこぼすEさん。コンロの上には鍋2つとやかんが常駐。行き場のないものが作業スペースを侵食する状況だ。
「スペースがないのではなくモノが溢れている状態。必ずしもここになくていいものがけっこうありますね。調理台の上には使う頻度が高いものだけしか置かないと決めましょう。そのほうがスペースを機能的に使えます」
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