シンプルなテクニックながら、ひとりひとり、その人の魅力が際立つ顔をつくるのが〝ディファインメイク〟の特徴。
水野 顔にある色だけを使って、光と影で立体感を掘り起こし、血色で生き生き感を仕込み、顔や眉、目や唇の輪郭をはっきりとさせる。すなわち、その人の魅力を「ディファイン(明確化)」するんです。
平野 感動しました。変身や改造を狙ったビフォー&アフターの差ではなく、確かに私の顔なのに、そして普段よりずっと薄いメイクなのに、全然違う。
自分が生かされている、というのかな。ひとつの作品として客観視しても「私の顔って、けっこういいよね」と(笑)。
メイク慣れしている私は、どんなメイクも予想を超えることはないと思っていたんですけど、このメイクはそれを遥かに超えていて。ああ、私はこういう顔だったんだ、と驚いています。
水野 私、ノラさんがもともと持っている骨格のメリハリも目元の奥行きも、頬にうっすらとあるそばかすも、とても魅力的だと思うんです。ノラさんにしかない美しさを生かしたいなあ、と。
平野 娘が今、11カ月。子育てに慣れ、少し楽になったんですけど、それに甘え、食べ過ぎて4キロ太ったんです。なんと出産前の体重に。本当に悔しくて。今の顔を見て、やっぱりもったいない、戻そう、と思いました(笑)。