室内の乾燥対策には手軽な「タオルの室内干し」【クロワッサンライターの身になる話】
文・韮澤恵理
濡れタオルはなるべく体の近くに置くように!
室内で過ごす時に気をつけたいのが乾燥。肌ものども乾燥するし、コロナウイルスの感染もこわい。ウイルスは湿気に弱いと聞くと、できるだけ湿度を保ちたいですね。
新しい加湿器を検討していたら、取材先の横浜南共済病院の呼吸器内科医で、感染症対策室長の高橋健一さんが、「タオルを干すのが手軽で効果的ですよ」と教えてくれました。洗濯したタオルを室内干しにしても、清潔なタオルを濡らしてもいいそう。部屋の中に下げておくと、加湿効果は抜群だと聞き、試してみました。これが手軽でなかなかいい感じなんです。洗濯物を室内干しにしてもいいですね。
タオルを干すのはエアコンからの空気が循環する通路を妨げず、できれば部屋全体を加湿できる部屋の中央がいいようです。物理的に蒸気を拡散するわけではないので、自分に近いところに置くと効果的。好みの手ぬぐいやリネンを加湿専用に使えば、インテリアの邪魔にもなりません。私は真っ白なハンドタオルをクリップで吊り下げて、洗濯物に見えないように一工夫。脱衣所に洗濯物を部屋干しし、扉をあけっぱなしにすることもあります。
水分を自然に帰化させると湿度が上がると知って、小さな観葉植物を数カ所に置くようにもしました。植物は葉から水分を蒸発させるので、より加湿効果があるという話を聞いたことがあります。室内が乾燥すると土の乾燥も早いので、鉢植えなら水やりを忘れずに。表面が乾燥したら鉢底から水が出るくらいまで水を与えています。
さらに、湿度キープのために、やかんの蓋を開けてお湯を沸かすことも。湿度確保のためにお湯を沸かしたら、ついでにお茶を入れて一休み。水分不足が解消されます。手元においたマグカップの湯気も湿度に好影響だそうです。
加湿器を使っている人も多いと思います。広い部屋を効果的に加湿するならやっぱりあると便利な機器ですね。ただし、加湿器を使う場合は、タンクやフィルターの掃除をきちんと行うことが思っている以上に大事なのだと聞きました。タンク内の水に雑菌が繁殖したり、フィルターにカビが生えたりすると、菌やカビをファンで部屋中に拡散することに。水は毎日交換。タンクやフィルターも、取扱説明書通りに掃除をして清潔に使いたいもの。
メインの加湿器と、アイディア加湿で、乾燥対策は万全にしたいですね。