疲れを感じたときに自分で押せる、手足のツボ。
撮影・岩本慶三 モデル・くらさわかずえ スタイリング・高島聖子 ヘアメイク・村田真弓 文・韮澤恵理 イラストレーション・松元まり子
合谷(ごうこく)
\ 手の万能ツボ /
親指と人さし指のつけ根から人さし指側に少しだけ寄ったところ。押してみて、イタ気持ちいい部分(圧痛点)。手を開いて甲側から見ると、少しへこんでいる場所。
《合谷の押し方》
労宮(ろうきゅう)
手のひらの中央近くの最もくぼんだところ。人さし指と中指の骨が交わるあたりを親指で押してみて、深く押し込めるところ。軽く手を握った時に中指の先が当たるのが目安。
《労宮の探し方》
爪の両わきのツボ
爪のつけ根の両側のツボ。親指は呼吸器、人さし指は消化器、中指は耳、薬指はストレスやうつ、小指は心臓、腎臓、自律神経。気持ちがいいと感じるツボをつまんでもむ。
《押し方》
湧泉(ゆうせん)
\ 足裏の特効ツボ /
足の裏を3分割した指先側1/3の位置で親指と人さし指の間くらいのくぼみ。足指でグーを作ってみて、へこむ位置。このあたりを親指で押してみるとぐっとくぼむのでわかる。
《湧泉の押し方》
力を入れにくかったらツボ押し棒で。
自分の指ではうまく力が入らない場合や、指に力がない人は「ツボ押し棒」を使うとうまく押せる。ネット通販、百円ショップなどでも手に入る。
手足にある特効ツボを疲れたら押してみる。
目や肩の疲れのほか、内臓の疲れや血行不良による不調や重だるさ、冷えなど、日常的な不快症状は、すぐに押せる特効ツボで早めに対応してください。疲れをもちこさずにすぐにリセットできます。
仕事中でも外でも、押したい時に手軽に押せるツボを覚えて、疲れたらツボを押すという「押しグセ」をつけましょう。
「合谷」は覚えておきたい万能ツボ。親指と人さし指が出合う谷(くぼみ)という意味で、血流、自律神経から歯痛まで幅広い効果があります。左右を交互に押すとリラックス効果が高まります。
「労宮」は労働の集まるところ(宮)、心労の集まるところ(宮)という意味があり、体の疲れ、心の疲れを癒やすツボとして知られています。多忙やストレスでドッと疲れた時にも特効があります。
「湧泉」は、湧き出る泉という名の通り、生命力に関わる重要なツボ。血行をよくし、腎機能も高めるので、代謝がよくなり、多くの疲れや不調が改善できます。
『Dr.クロワッサン 免疫力を強くする、疲れない体のつくり方。』(2020年6月26日発行)より。