皮膚科医に聞く、マスクの使い方の基本。
撮影・黒川ひろみ(物) イラストレーション・坂本康子 文・大澤はつ江
Q.ウイルスの付着が心配。肌を触るときはどうすればいいの?
基本は肌を手で触らないことです。かゆいなど、どうしても触るときは指の腹ではなく、指の第2関節を曲げてカギ状にして、関節部分で触るようにします。ハンカチやティシュなどで触るのもいいと思います。ハンカチは一度触った部分を避けて、使ってください。
マスクの上から、口周りを触りたいときは、直接、手でマスクを触るのではなく、ティッシュを使って触るようにします。人前でマスク内の汗や湿気をぬぐうときは、マスクの下に隙間を作り、そこからハンカチなどを差し込んで。マスクの外側にウイルスが付着している可能性は大。触ったあとは手洗いを忘れずに。
〈 目元 〉
目元を触るときは、人差し指をカギ状にし、指の第2関節で触る。
ハンカチで触ってもいい。肌に触れた部分は次回は使用しないように注意する。
〈 口元 〉
素手でマスクを触らないようにティッシュを活用する。マスクに触れたティッシュは処理。
人前で口周りの汗などをぬぐうときは、マスクの下部に隙間を作り、ハンカチを差し込んで。
Q.マスクは使いまわしてもいいですか?
感染症対策でマスクを着用するのですから、使いきりタイプは一度使用したら新しいものに交換するのが基本です。厳密にいえば、一度外したマスクは使用しないのが正しい使い方です。ガーゼなど布タイプもこまめに洗濯をして、常に清潔に保ってください。
Q.マスク内に臭いがこもり気になります。 解消する方法は?
蒸れている臭いだと思います。マスクをしているので外には臭いませんが気になるようなら、マウススプレーやミント系のタブレットを利用してはどうでしょう。口内がさっぱりすると思います。あまりひどい場合は歯科医院で診断を受けてください。また、蓄膿症の可能性もあるかもしれません。
広告