付け合わせにぴったりのオニオンフライ【藤井恵さんの香味野菜レシピ】
添え物ではなく、たっぷりと食べたい! の気持ちに応え、料理研究家の藤井 恵さんが主役級にしたレシピを提案。
撮影・馬場わかな 料理&スタイリング・藤井 恵
【 玉ねぎ 】
免疫を上げる食材の一つ。
春から夏に楽しめる甘みを堪能。
オニオンフライ
「ビタミンB1の吸収を助ける新玉ねぎは生で食べるのも大好きですが、たっぷり食べたいときはやはり加熱。ステーキとサラダにこの一品があれば大ご馳走です。切り分けても、はがしながら食べても」
【材料(2〜3人分)】
玉ねぎ2個
A[卵1個 牛乳大さじ3]
B[薄力粉1/2カップ 塩少少]
揚げ油適量 塩、こしょう各少々
【作り方】
1.玉ねぎは7~8mm厚さの輪切りにする。
2.ボウルにAを入れて溶きほぐし、1を加えて15分置く。
3.玉ねぎを一度取り出し、そのボウルにBを加え混ぜ、玉ねぎを戻し入れてよく混ぜる。
4.直径20cmほどのフライパンに深さ1cmくらいに油を入れて熱し、3.をまとめながら入れて弱めの中火で15分ほど揚げ焼きにする。下面にこんがりと揚げ色がついたらそっと返し、さらに5分揚げる。
5.網の上に取り出して油をしっかり切り、塩、こしょうを振る。
“新薬味”を使う上での注意点とは?
もともと薬味や香味野菜が大好きだという藤井恵さん。
「クレソンやパクチー、パセリなどはβ-カロテンやビタミンCを多く含み、抗酸化作用があります。また、消化吸収促進、食欲増進などの効果も期待できます。これらの香りは精神の安定が得られるとも言われていますし、いずれも食感豊か。セロリを生で食べるとシャキシャキ、玉ねぎをスープ仕立てにしたらトロッと柔らかく仕上がるなど、調理法によって変化する、さまざまなおいしさに出合えるはずです」
これら“新薬味”を使う上での注意点を聞いてみると、
「無意識的に水にさらしてしまうことがあるようですが、それによってビタミンも香りも損なわれてしまうことが。辛味などは空気に触れさせるだけでも飛ぶので、極力水にはさらさないこと。いずれも加熱しなくてもおいしくいただけますし、野菜が摂れるというだけでもうれしいですよね。たっぷり食べておいしく健康をめざしましょう」
藤井 恵(ふじい・めぐみ)さん●料理研究家。体に優しい家庭料理に定評がある。近著に『藤井弁当』(学研プラス)、『藤井恵の腹凹ごはん』(日経BP社)などがある。
『クロワッサン』1023号より
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