狭さゆえ起こるモノハラ被害を、声かけと部屋の使い方の工夫で解消。【モノハラ対策、我が家の場合】
撮影・徳永 彩(KiKi inc.) 文・長谷川未緒
「日当たりがいいので気に入っていますが、とにかく狭い家なんです」
と話すのは『アバヌ』オーナー・大坂友紀子さん。夫と社会人の長女と専門学校生の次女と、1LDKに暮らす。
「子どもが小さい頃の持ち物は学校のものがメインでしたが、最近は化粧品など私物感が増して(笑)、片づけてほしいと思うことが増えました」
とはいえスペースがなく、自身、モノが多いため文句は言えないし、あまり言わないようにしているのだとも。
「もう大人なので、口うるさく言うよりは、お互いに納得できる方法を話し合って探しながら、暮らしています」
物持ちがいい大坂さん宅では、リビング、部屋、廊下にもアンティークの棚が置かれ、収納に役立てている。
「しまってあれば中はぐちゃぐちゃでもいいと思っていましたが、近頃どこにしまったかわからないものも……。それもストレスなので、処分するなりわかりやすく収納するなり、家族全員で相談して解決していく予定です」
[悩み]リビングに私物が放置される。
[対策] 1つにつき100円徴収。
リビングに私物は置かないルールですが、服や本が置きっ放しになることも。「片づけてと言っても聞かないときは、“1つにつき100円もらうよ”と。本気で片づけてほしいと思っていることが伝わるのか、片づけてくれます」
[悩み]洗面所に化粧品があふれる。
[対策]カゴを用意。中はぐちゃぐちゃでもOK。
女性3人がそれぞれ違う銘柄を使っている化粧品類。洗面所から部屋に戻すのも面倒だが、散らかるのも気になっていた。「大きなカゴを用意し、とりあえずここにしまおう、と。ひとまとまりになっただけで、すっきりしました」
[悩み]玄関に靴が出しっ放し。
[対策] DIYで片づけたくなる玄関に。
三和土(たたき)に靴が散乱して困っていたが、どんなに言っても出しっ放し。せめて好みの玄関にしようとDIYで板とラグを敷いたら、靴を下駄箱にしまうように。「板部分が狭く、靴の置き場所がなくなったのが功を奏しました」
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