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よく着るのは手持ちの20%? 洋服の収納を見直す3ステップ。

「持っている服を全部活用できると、毎日が楽しく生活が変わるんです」という洋服のプ口、鈴木尚子さんに服の収納やたたみ方、お手入れのコツを聞きました。

 
クローゼットを眺めてみると、もう着ないだろうなと思う流行遅れの服、好きだけど体型が変わって着られなくなった服、いわゆる「タンスのこやし」がいっぱい。洋服はたくさんあるはずなのに、何を着ていいか迷う人、多いのではないでしょうか。

「実際によく着ているのは、手持ちの洋服の20%ぐらいで、あとの80%はほとんど着ていない服なんですよね。私もアパレルメーカーに勤めていたときは、着ない洋服を山ほど持っていましたし、片づけが大の苦手でした」

と言うのは、クローゼットオーガナイザーの鈴木尚子さん。二人の子どもがいながら、仕事もパリパリこなしている超多忙な鈴木さんですが、現在のクローゼットは写真のとおりスッキリ! どうすればこんなふうに整頓できるのでしょう。

「空間が片づくということも大事だけど、その前に自分がどう暮らしたいのかを考えると、頭の中が整理できます。ファッションについてもあれも着たい、これも着たいではなく、自分のスタイルが決まれば、まずはムダなものを買わなくてもよくなりますね」

自分のライフスタイルに合わせて、使いやすいクローゼットをつくり、それを上手に管理・整頓していくのが鈴木さん流の収納術。そのためにも、持っている洋服を、「選ぶ」「しまう」「維持する」の3ステップで、頭と知恵を使って整理することをすすめています。

寝室横のウォークインク口ーゼット。ファッションが大好きな鈴木さん夫婦の洋服はほとんどここに収納。「イケア」 や「無印良品」で買ったシンプルなボックス、お揃いのハンガーなどで全体もスッキリ。

寝室横のウォークインク口ーゼット。ファッションが大好きな鈴木さん夫婦の洋服はほとんどここに収納。「イケア」 や「無印良品」で買ったシンプルなボックス、お揃いのハンガーなどで全体もスッキリ。


まず、「選ぶ」。

捨ててしまうことだけを考えると罪悪感があるけれど、人生にとって大事なもの、近い未来になりたい姿を選ぶ、というつもりで潔く選択します。

「持っている洋服を『使う』『使わない』に分けます。これは普通にやっている方法。でも手放すのに、さまざまな未練が残るのが洋服ですよね。いい思い出があったり、奮発して手に入れたりしたものは使わなくなってもいとおしい。そこで、『好き』『好きではない』という感情面も尊重して分けてみることをおすすめします」それが右の座標です。

すると必ず出てくるのが、好きでもなく、使わないのに処分できなかった服。何年も着ていないしこれから着る予定もないもの、痩せたらはこうと思っているきゅうくつなスカート、肌ざわりの悪い素材のものなど。ここは処分の対象になりそう。心が痛むようなら、フリーマーケットやネットオークションに出して活用してもらう方法もあります。

それ以外の服は、処分せずに残しておきましょう。

ふつうは「使わないなら捨てる」と考えがちだが、着なくなった洋服を全部処分するのも抵抗がある。服には思い出もあるし。そこで作ってみたいのが、上の座標。「初デートで着た、デザインがすごく好き、など思い入れのある服は、スペースが許せば取っておいてもいい。ただ、着心地が悪くて好きではない、もう愛着がない服は処分しでもいいのでは?」。それだけでワードローブはかなりスッキリ

ふつうは「使わないなら捨てる」と考えがちだが、着なくなった洋服を全部処分するのも抵抗がある。服には思い出もあるし。そこで作ってみたいのが、上
の座標。「初デートで着た、デザインがすごく好き、など思い入れのある服は、スペースが許せば取っておいてもいい。ただ、着心地が悪くて好きではない、もう愛着がない服は処分しでもいいのでは?」。それだけでワードローブはかなりスッキリ


 

選んだら、次のステップは「しまう」。

「『好きでよく使う』『好きではないが使う』ものは、すぐに取り出せる場所に収納し、『好きだけど使わない』ものはボックスなどに入れて、奥に保管します。とくに好きな服、似合う服は自分に自信を与えてくれる大事なアイテムなので、そばに置いておきたいですね」

 

そして、自分の収納スタイルを「維持する」。

スタイルを決めて、ムダなものを買わない。革の ジャケット、シャツ、パンツ。「服がシンプルなの で小物や靴でアクセントをつけます」

スタイルを決めて、ムダなものを買わない。革の
ジャケット、シャツ、パンツ。「服がシンプルなの
で小物や靴でアクセントをつけます」

洋服を着たら、必ず全身を映せる鏡の前でチェック。「自分が素敵に見えるかどうか確かめて』

洋服を着たら、必ず全身を映せる鏡の前でチェック。「自分が素敵に見えるかどうか確かめて』


「私も若い頃は洋服を買えるだけ買って片づけられなかったのですが(笑)、年齢とともに自分の大事なものとどうつきあっていくか、考えるようになりました。だから自分でルールを決めて、管理していく収納って、セルフマネージメントだと思うんです」

手持ちの服を定期的に見直したり、収納がうまくいかない場合は、自分に合ったやり方なのかを考え直すのも、維持するためには大切なこと。

「クローゼットは、その人そのもの。自分自身を大事にしているかどうかがそこでわかります」と鈴木さん。

大好きな洋服や靴をきちんと手入れして上手に収納できたら、おしゃれをもっと楽しめる自分になれそうです。

 
 

◎鈴木尚子さん・クローゼットオーガナイザー/スタイリングと収納をアドバイスするSMART STORAGE代表。著書に『もっと心地いい暮らし』。

『クロワッサン』898号(2015年2月10日号)より

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