カリフォルニア・セントラルコーストの旅②
文・斎藤理子
ゲストハウスやコテージも合わせると総部屋数はなんと165もあるそうです。ハーストの莫大な美術品や骨董品のコレクションで埋め尽くされたここは、豪邸が多いカリフォルニアでも群を抜く豪華さ。まさに“城”という名にふさわしい邸宅です。
どこもかしこも絢爛豪華なハースト・キャッスルですが、まず必見なのは屋外の「ネプチューンプール」と室内の「ローマン・プール」。ベネチアのムラノ島で作らせたタイルと24金からなるきめ細かで美しいモザイクに包まれた室内プールは、目を見張る美しさ。17世紀にイタリアで作られた大理石のネプチューン像をはじめ、ローマやギリシャの神々が今も静かに水面を見守るこの場所は、厳かな神殿か寺院のようです。
プールの水は、まわりの山から流れ込んでくる湧き水を利用。それをオイル式温水システム加熱し、1年中いつでも泳げる温水プールにしていたというから驚きです。
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