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【前編】購入先を使い分けて贅沢な節約を。〈ネットスーパーとスーパー〉

購入先を検討するだけで、豊かな気持ちになれる“贅沢な節約”ができます。毎日の買い物のしかた、見直してみませんか?
  • 撮影・岩本慶三 文・野村美丘(photopicnic)

無駄を省いて、切り詰めるのが節約の基本だけど、それだけではちょっぴり味気ない。日常の必需品を買うときも、楽しみやうれしさといったプラスの感情が生まれるような、〝贅沢な節約〟ができる方法があるといいのに……。

そこで提案したいのが、最適な購入先を検討する買い物のしかた。同じものを買うのでも、いくつかの購入先を頭に浮かべ、目的や状況によって使い分けることで、本当の意味でリーズナブルといえる、満足感のある節約ができるようになる。

「例えば一見、難しそうでとっつきにくいかもしれないネットスーパーやウェブ通販は、やってみると意外に簡単でとても便利です。また、個人商店に行くと昔ながらのやりとりの優れた点にあらためて気づかされます」

ちょっと目線を変えるだけで、節約が楽しくなってくる。一長一短の買い物のしかた、どこに気をつけると賢く利用できるか、青木美詠子さんに実際に試してもらった。

「特にネットの買い物に慣れないうちは、失敗もあるかもしれませんが、すぐ慣れます。少額から始めてみては」

【ネットスーパー】

かさばるものや重たいもの、楽々まとめ買いで節約!

「ネットスーパーでもちゃんと"広告の品"があって、 きちんと見ていくとかなりお得になります」

ネットスーパーとは文字どおり、インターネットのスーパーマーケット。商品を探すのに、〝食品→調味料→醤油〟とカテゴリーから絞り込んでも、〝有機 醤油〟などとキーワード検索欄に入力して目当ての品を見つけてもいい。なにしろ便利なのは、かさばるものや重たいものを自分で運ぶ必要がないことだ。雨の日も重宝する。

青木家ではときどき『イトーヨーカドーのネットスーパー』を利用している。『イトーヨーカドー』は、品数の豊富さと対応店舗が全国にあるのが強み。注文すると近隣のイトーヨーカドー実店舗から配達されるのだが、スーパーのバスケットに入った状態で届けられるのが臨場感があっておもしろい(バスケットは次回の配達時に回収される)。会員登録の必要はあるが入会費や年会費は無料。配達料は店舗によって異なるが、ここでは総額5000円以上が無料。必ず使う調味料や日用品などの買いだめで調整するといいだろう。

持って帰る手間を考えなくていいのだから、まとめ買いすると割安になる商品も合わせてチェックしておきたい。食材を多めに買ったら、調理保存しておくのも手だ。「きんぴらはよく作りおきします」と青木さん。ラップで小分けにして冷凍しておけば、ササッと1品増やすことができるし、惣菜を買うより断然安い。

『イトーヨーカドーのネットスーパー』の注文に関して注意すべきは、夕方4〜5時は注文ができないこと。ここをまたぐと、カートも空になってしまう。「配達時間帯が選べるのですが、どんどん埋まっていってしまうので、商品をまずひとつ選んで、希望の時間を先に確保しておくのがおすすめ。あとで変更可能ですから。そうしないと注文の最終段階で、希望の時間がすでに選択できなくなっていることがあるんです」。タイミングによっては、注文してからたった数時間で商品が届くこともある。買い物を思い立って、出かける準備をし、クルマを出して、買いに行って戻ってくるより早いかもしれない。

クルマの利用が買い物のみなら、ネットスーパーを上手に利用することでクルマが不要になることも。ガソリン代や駐車場代など維持費がまるまる浮くし、カーシェアなどに替え、クルマを売却できたら、まとまった額が手に入る。年100万円を貯金するのも俄然、現実的に。そうでなくても、交通費が浮くのはネットスーパーの強みだ。

野菜や果物、冷凍食品をはじめ、トイレットペーパ ーやミネラルウォーターなど締めて3,356円(うち配達料324円)。

【スーパー】散歩やウォーキングついでに掘り出し物を手に入れる。

補助的な買い物の方法としておすすめなのが、スーパーのタイムセールのチェック。ついさっきまで定価だったものが、値引きシールが貼られた途端に半額になるなど、たった数分の差で大きな違いになる。

青木さんの自宅近所のいくつかのスーパーでは、タイムセールの主役は魚だった。「刺身ならヅケに、切り身なら冷凍に。余力があれば煮魚にして保存するのがいいですね」。ただし当然のことながら、値引きになるのは、買い出しにちょうどいい時間帯が過ぎてからがほとんど。これから夕食の支度をするには遅いため、その日の食事用に調達するのはなかなかハードルが高い。「夕食の後で翌日の料理を作るのに役立てるか、冷凍庫に入れてしまって後日料理するかのどちらかでしょうね」

なるほど、そういう活用のしかたもある!

「今回、意識して見てまわって、ベーカリーのパンが安くなっているのはとてもいいと思いました」と青木さん。「翌日の朝食のためのパンを買いがてら、夕食後の腹ごなしついでに散歩する、というのが現実的に行いやすいかもしれません」

青木さんがたまにしているのが、買い物ウォーキング。途中で寄ったスーパーで掘り出し物が見つかってもいいように、手提げバッグではなくリュックを背負って、軽やかに。「実際、スポーツウェアを着た男性が買い物しているのを見かけたりして、じつは同じことを考えている人はけっこういそうだと思いました」。散歩やウォーキングのついでにお得なものが見つかるほうが、お値打ち品を目的に出かけるより、健康的で楽しみも潤いも増しそうだ。

『クロワッサン』942号より

●青木美詠子さん エッセイスト/「冷えとり」の本を4冊上梓。近著に自然素材中心の家づくりを綴った『あおきみさんち、家を買う。』(マイナビ出版)。

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