「ビジンサマレシピ」で作る、おからのパウンドケーキ:ラムレーズンとクルミ
レシピ提供:中村恭子
「おから」は豆腐作りの工程で豆乳を絞った際に出る搾りかすのこと。
量産する工場ではおからは食用としてよりも飼料や肥料に再利用されることが多いようですが、消泡剤などの添加物を使わずに丁寧に大豆を煮て搾られたおからは貴重な食材、味わいはほのかに甘くしっとりとしてとても美味しいものです。
信州では今も全て手仕事で、薪で炊いた大豆を天然のにがりを使って固める豆腐作りをしているお店があります。
当然手間がかかり量産はできません。
しかしながら昔ながらの製法で作られた豆腐はこれが本来の味なのかと驚くほどの美味しさです。豆乳、おからも言わずもがな。
そのまま食べても甘みがあり美味しいですが、今回から4回にわたっておからのしっとりとした食感を楽しめるケーキのレシピをご紹介していきます。
美味しいおからが手に入ったら是非作ってみてくださいね。
おからのパウンドケーキ:ラムレーズンとクルミ
一晩ラム酒に漬け込んだ芳醇なレーズンと素焼きしたクルミを生地に混ぜ込みパウンド型で焼き上げるレシピをご紹介します。
中央を膨らませたい場合は焼き始めから10分後くらいに中央にナイフで切り込みを入れると良いですよ。
焼きっぱなしのそのままでも美味しいですが、お好みのドライフルーツやナッツでデコレーションするとゴージャスな仕上がりになりプレゼントにも喜ばれます。
【材料】
[A]
地粉(国産小麦粉) 100g
甜菜糖 40g
ベーキングパウダー 6g
塩 少々
[B]
太白ごま油 40cc
豆乳(成分無調整) 100cc〜120cc
おから 30gg
酒粕
レモン汁、ラム酒、バニラエキストラクト…各小さじ1
[C]
一晩ラム酒に漬け込んだレーズン、素焼きしたクルミ…各20g
仕上げ用:ドライイチジク、シナモンスティック クルミ、ピスタチオ、プルーン等適量
【作り方】
●「ビジンサマレシピ」について
信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。
蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。
信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?
中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。
生産者情報:
「豆腐工房まめや」
http://tofu-mameya.com/
〒396-0304 長野県伊那市高遠町山室2326-1
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