くらし

【迪化街(ディーフォアジェ)編】エッセイスト・柳沢小実さんがセレクト。気分が上がる台湾のおみやげ。

台北でおみやげには何を買うべき? 迷ったら、渡台回数の多い達人のアドバイスを参考に。
  • 撮影・黒川ひろみ、堀 由美子(店) 文・堀 由美子 コーディネーター・内海陽子(G.di.E) イラストレーション・宮城ユカリ

漢方薬、乾物、布、台所道具……。 見て歩くだけでも楽しい問屋街。

大華行-竹木造咖(ダーファーハン)

創業160年。五穀雑糧、竹細工、日用品とジャンルを変えながら商いを続けてきた老舗。現在の一番人気、メッシュ素材のバッグは、市場で働く人々が使っていたものをおしゃれに進化させた。こちらは4年前に独自のブランド『竹木造咖』を立ち上げ、色かたちとも、他の追随を許さぬ品揃えに。竹細工もピクニックボックスなどの大物からストローまで多彩。

竹製のピクニックボックス 650元。キャリーボックスとして大活躍。西洋と中華のピクニックバッグの要素を取り込んだ一品。「茶器やお茶まわりの布の保管に使っています」
還保袋(3號) 55元。薄くて軽いから、 持ち帰りも楽々。
ランチバッグ等、ここでしか手に入らない形も。色柄は頻繁に入れ替わる。
台北市大同區迪化街一段161號 TEL.02・2553・0482 営業時間:10時〜19時 無休 現金のみ 英語可

秦境老倉庫(チンジンラオツァンクー)

趣味で集めていたものをネットで売ったら大好評。気付いたら店を構えることに……というのが、この骨董店の成り立ち。1950〜’70年代の台湾の日用品が中心で、陶器やグラスなどの食器類が充実。驚くほど良心的な値付けは、店主いわく“これが適正価格”。

「私が持っている台湾の古い器は、ここで出合ったものが大半。何度も通ってお気に入りを見つけて」

レトロな台湾テイストを日常に。“おばあちゃんの家にあった”テイストは、若い世代に人気。良品は店に出すそばから売れることも。
デッドストックの 浅鉢は活用度大!
福の字や海老柄の陶磁器は、ポピュラーな意匠。豆皿で150元〜。
台北市大同區民樂街153號 TEL.02-2557-9963 営業時間:13時〜18時 日曜休 現金のみ 英語少々

高建桶店(ガオジェン トンディエン)

創業80年超。ヒノキの浴槽や桶の販売から始まり、現在は台湾製の竹細工や木製品がぎっしり並ぶ。何万点もありそうな商品の価格をすべて把握している店主は3代目。看板商品は、店頭をポップに彩るビニールテープのカゴバッグだ。新作の開発にも意欲的で、ほかにはないデザインが続々。緻密な編み模様が目を引く最新作は、1週間に6個しか作れない希少品。

ビニールテープのトート 右から、青×金色 700元、水色 450元、グレー×赤ライン 140元。用途は無限。ひとつは買いたい人気商品。このバッグを目指して多くの観光客が訪れる。編みが複雑なものほど高価。どの柄も色やサイズの種類豊富。
寄木細工の箸置き 各80元。軽くて手頃! おみやげに最適。
数十元で買えるカトラリーも人気。竹製が安価だが、精巧なのは木製。
台北市大同區迪化街一段204號 TEL.02-2557-3604 営業時間:8時30分〜20時 無休 現金のみ 日本語少々(値段など)

買い物の合間に一息つくなら。

新點子(シンディエンズー)

台湾の名産品を扱う食品店。おみやげ探しにも便利なこのお店、いつも店頭には人だかりが。その理由は、アイスキャンディーのセルフ販売に。ボックス内には、台湾産フルーツを使用した無添加の手作りアイスがずらり。店内外の椅子を借り、しばし涼をとって。

卑南愛文芒果 55元(春一枝)。100%台湾産! 南国気分が高まる一本。フレーバーはマンゴー、ローゼル、マルベリーなど。当たりくじつき。
台北市大同區迪化街一段73號 TEL.02-2559-2000 営業時間:8時〜19時 無休 カード可(500元以上から) 

柳沢小実(やなぎさわ・このみ)●エッセイスト。暮らしにまつわる著書多数。最新刊『考えない 探さない ラクして整う住まい考』(KADOKAWA)が好評。

*1台湾元=約3.6円(2019年2月22日現在)

『クロワッサン』993号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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