【ごはんもの】決定版! ジャンル別、手みやげ案内。
撮影・青木和義 文・日高むつみ
箱入りのぎっしりがうれしいごはんもの。
折や箱に隙間なく。蓋を取った瞬間の端正な佇まいは見惚れるほど。楽屋見舞いにも重宝される手みやげの王道は、やっぱりごはんもの。
吉野寿司の「箱寿司」
天保12(1841)年創業。3代目が考案した箱寿司は日本料理の技が凝縮され、「二寸六分の懐石」とも呼ばれる。白身魚のすり身を用いた厚焼き玉子、程よく〆た天然小鯛、伝来のタレで焼き上げた穴子など、目にも鮮やか。
吉野寿司●大阪市中央区淡路町3-4-14 TEL:06-6231-7181 営業時間:9時30分〜15時(食事は11時〜13時30分LO) 定休日:土・日曜、祝日、12月26日〜1月3日 髙島屋大阪店、阪神百貨店、エキマルシェ新大阪店にも支店あり。取り寄せ可。 http://www.yoshino-sushi.co.jp/
呼(こ)きつねの 「いなり寿司」
熊本の南関揚げを巻いたひと口いなりは、舞台化粧の紅も落ちないと楽屋見舞いにも人気。上品な出汁を含んだ揚げと、甘みも酸味もほんのりで粒感くっきりの酢飯の相性は見事。くるみ、胡麻、明太子など、5種の味わい。
呼きつね●東京都港区六本木7-12-12 小林荘1F TEL:03-6434-9171 営業時間:10時30分〜19時 定休日:月曜(祝日の場合、翌火曜休) 予約がベター。
てんぷら山の上 Ginzaの「ばら巻き」
山の上ホテル伝統の味を楽しめる銀座の隠れ家で、おみやげとして評判に。車海老と帆立に旬の野菜を加えたかき揚げをほぐし、ご飯と合わせて寿司海苔で巻いた。胡麻油と海苔の香りとほんのりとした塩味が、食欲をそそる。
てんぷら山の上 Ginza●東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX13F TEL:03-6264-5516 営業時間:11時〜14時LO、17時〜20時30分LO 定休日:施設休館日に準ずる 前日までに要予約。
元町 梅林の「鰻の笹巻き」
昭和47(1972)年創業。初代女将の「おいしいものをお腹いっぱい」の思いがこもったコース料理で、黒澤明にも愛された。これはその定番。三河一色の肉厚な鰻蒲焼きともち米を薄焼き卵と笹でくるり。笹の香りも清々しい。
元町 梅林●神奈川県横浜市中区元町1-55 TEL:045-662-2215 営業時間:13時〜15時、17時〜19時、19時30分〜21時30分 定休日:月曜 要予約。
鮨処 よね山の「特選ばらちらし」
銀座の老舗『寿司幸』出身の店主渾身の品。小肌や煮穴子、車海老、昆布じめの白身魚など江戸前のネタを交互に敷き詰め、芝海老の自家製おぼろをたっぷり。自家製玉子焼きもふんだんに。翌日のほうがますますおいしい。
鮨処 よね山●東京都新宿区神楽坂6-66 三上ビル1F TEL:03-3235-3889 営業時間:18時〜23時(土・日曜〜22時) 定休日:水曜、祝日 1人前は2,500円。前日までに要予約。電話で取り寄せ応相談。
『クロワッサン』985号より
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