くらし

【後藤由紀子さんに訊く】“身の丈”を意識すれば、節約は楽しく続けられる。

  • 撮影・小出和弘
貯蓄もさまざまな方法で実践。毎月5万円の定期預金、百貨店で使えるエムアイ友の会に毎月1万円を積立。JALカードではマイルを貯めている。
消耗品は通販を賢く利用。タオル類はアスクルの通販でお値打ちの今治タオルを取り寄せ(左)。シーツは「無印良品」で家族分を購入(右)。
支出の把握にはアプリも活用。家計簿アプリ「マネーフォワード」も取り入れた。レシートを撮るだけで用途別に振り分けてくれるなど重宝する。
服には楽さと実用性を加味する。歳を重ねても着続けられる軽い服を探して、「プランテーション」のフリース素材のコートを色違いで所有。
話題の新野菜も産直で! 栄養価が高いことで注目を集める芽キャベツ「プチヴェール」も沼津からの直送ゆえ、この値段で購入できる。

タオルやシーツなどの消耗品についてもお金はかけずに使い切るのが、後藤さん流だ。

「タオルは『アスクル』の通販で買える今治タオルを使っています。昔から木綿の肌触りが好きで、3年ほど前に物は試しと取り寄せたところ、値段のわりに使い心地が良かった。それ以来、へたってきたタオルを年末に2枚選び雑巾にして大掃除で使い、新品2枚を年明けにおろしてスッキリした気分で使っています。もっと高価で上質のものがあると思いますが、私がタオルに求めるのは頻繁に洗えて、清潔に使えることなので」

逆に、歳を重ねるに連れて、“衣”について長く使えるものを選ぶようになったという。

「洋服は軽いものを買うようになりました。重いアウターを着ると肩が凝って、疲れてしまう。3年前にそれに気づいてからフリース素材のコートを『プランテーション』で購入しました。値段が2万円台で秋冬着られて、上品な印象なのも気に入っています。翌年には色違いも買いました。使用頻度を減らすことで長持ちさせようと思ったんです」

履きやすさ抜群と話す「ダンスコ」やメンズライクな雰囲気が好きな「チャーチ」の靴は気付いたらこまめにクリームを塗ってケアしながら10年近くの付き合いに。

「家族4人で毎日使っている赤木明登さんの汁椀も10年来愛用しています。一昨年は漆の塗り直しをお願いしたところ新品のようになりました。手間をいとわず、きっと一生使い続けると思っています。これも我が家の身の丈を考えた節約術なのかもしれません」

後藤由紀子(ごとう・ゆきこ)●静岡県生まれ。15年前から地元の沼津で雑貨店『hal』を営む。現在庭師の夫、大学生の長男、長女、愛猫のたまと築50年の日本家屋に暮らす。著書も多数。

『クロワッサン』990号より

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