ロボット掃除機は近年ますます性能が上がり、もはや「お助け」ではなく完全に掃除を「お任せ」できる優秀家電。まだシェアは高くないものの、スティック掃除機の相棒として買い足す利点を、家電コーディネーターの戸井田園子さんは語る。
「外出中の掃除はロボットに任せる。帰ってきたらロボットが手の届かないところだけスティック掃除機を使い、自分でやる。そうすると掃除に関わる時間はぐっと減ります。ロボット掃除機の代名詞とも言える『ルンバ』シリーズから、最上位モデルと同等のテクノロジーを搭載した低価格モデルがこの秋、新たに登場したことで、現状3割程度のロボット掃除機のシェアも、一気に高まる見込みです」
以前に比べ、今は種類が豊富なので、ライフスタイル、用途に合わせて選ぶことも可能になった。
「ロボット掃除機は日本の住宅で使うには大きすぎるイメージがありましたが、日立の『ミニマル』は一人暮らしの狭い部屋でも使えるコンパクト設計。パナソニックの『ルーロ』は本当に頭が良く、繊細な動きをするので、丁寧な仕上がりを求める人にもぴったりです。さらに、床にこびりついた皮脂汚れやベタつきに水を噴射して落とす床拭きロボットや、ついつい億劫になりがちな窓掃除専用のロボットまでもが登場。進化が止まりません」
そのほか、通常、掃除機では解決できないピンポイントの汚れ、例えば浴室の鏡や排水口、油汚れが目立つキッチン周り、サッシの溝。そんな細部の汚れを落としてくれる個性派も紹介。苦手な場所の掃除にこそ、家電を導入してみてほしい。