【買ってよかったもの】一人暮らしの麺ライフを彩る、生田和孝の黒い大鉢。
写真・文 クロワッサンオンライン
民藝好きには有名なお店「銀座たくみ」の蔵出し市で去年出会ったのが、ご覧の黒い大鉢。
蔵出し市ならではのお手頃価格と黒地に縞のシンプルなデザインに惹かれ手に取って眺めていたら、お店の方が民藝好きの間では有名な生田和孝(1927~82年)のうつわだと教えてくれたので即決。
生田和孝は、陶芸家の河井寬次郎の弟子として修業したのち丹波で作陶し、1975年の第3回日本陶芸展では優秀作品賞・文部大臣賞を受賞するなど評価も高かった陶芸家。惜しくも55歳の若さで亡くなりましたが、たくさんの弟子を育て、いまもその技術は丹波を中心に日本各地に息づいています。
……などとうんちくを並べておりますが、そんな民藝の巨匠のうつわを何に使っているかといえば、主に麺鉢として。素うどん、もしくは月見うどんなど、うつわがしょぼいと目も当てられないような簡単料理も、この丹波焼だとごまかせるんですよね。
浅めの大鉢なので、熱が冷めやすく猫舌の人の麺鉢としてもおすすめ。
民藝のうつわというと、素朴で温かいとか、気取らないイメージで、「洗練された」とか「スタイリッシュな」という褒め言葉が似合わないジャンルだとは思うけれど、この黒い大鉢は個人的にけっこうかっこいいと思うんですよね。男の一人暮らしの相棒にも良さそうです。
いつもわびしい一人ごはんの盛り上げ役ばかり押し付けて申し訳ないので、今度おしゃれサラダなどを盛ってホムパデビューさせてあげたいなと思っています。(クロワッサンオンライン のぐぽん)
のぐぽん
『クロワッサン オンライン』ディレクター。戦国武将から昭和の名建築まで、ちょっと昔のものにときめきがち。痩せようと思って始めた筋トレなのになんだかガッチリ体型になってきたような…というのが最近の悩み。インターネットと連ドラと猫と旅行が大好きです。
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