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【メール美人の実践ルール】「その日の天気の話と、“よい一日を”の 一言を入れて、さわやかな余韻を。」(美容エディター・松本千登世さん)

撮影・清水朝子  文・嶌 陽子

松本千登世さん 美容エディター
松本千登世さん 美容エディター

メールを書くのは朝と決めている松本千登世さん。窓から空を見たり、テレビの天気予報から情報を得たりして、必ずその日の天気の話で締めくくる。たとえば、こんな具合。

“穏やかな空ですね。夏日になるとのこと、寒暖差に体調を崩されませんよう。今日もいい一日を。”

「仕事のメールの場合、時には言いにくい内容を伝えなければならないこともあります。そんなときは、くどい言い回しをせず、ストレートに伝える。そしてその際にも、最後にお天気の話と“よい一日を”の一言を入れると、自分も相手も気持ちを切り替えられると思うんです」

便利でスピード感のあるツールだからこそ、相手との一対一の関係を意識しながら、丁寧に書くことを心がけたいと話す松本さん。

「表現がきつすぎたり、言葉が軽すぎたりすると、文面だけが一人歩きして、その人の印象を決めてしまいかねない。そのことをいつも念頭に置いて、送信前に見直しています」

メール美人の実践ルール

●日時の約束をする際、曜日も必ず書き添える。
お互いに日にちを勘違いしたまま約束してしまうことも。「6月10日(日)」など、予定の日付に曜日も入れることを習慣化すれば、間違いを防げる。

●相手の名前の漢字を間違えないように注意する。
自身も時々“千登勢”と間違えられる経験があり、気にしないほうだが、必ず気づくもの。「快く思わない方もいらっしゃるでしょうから」。特に「齋藤」「渡邊」などは注意。

●言い訳をできるだけしない。
「帰宅が遅くなったため、まだできていません」などと書いてしまいがち。「でも理由は相手には関係のないこと。見直して、言い訳部分は消すようにしています」

●ネガティブなメールへの返信は、少し時間を置いてから。
無理な依頼や納得できない内容への返信は、すぐに送ると感情的になってしまいがち。一晩置いて、朝、冷静になってから返事をするようにしている。

 ●言いづらいことほど、丁寧な言葉遣いに。
「〜していただければ幸いです」「ご検討いただけないでしょうか」など。きつい印象を与えないよう、できるだけ柔らかな表現を使う。

 ●定型文に頼りすぎず、相手に合わせた内容のコメントを入れる。
依頼など、定型文をコピペして使い回すことが可能な内容でも、「先日はお会いできてうれしかったです」など、必ず相手に合わせた一言を入れることを忘れない。

松本千登世(まつもと・ちとせ)●美容エディター。数々の女性誌で美容記事やエッセイを取材、執筆。著書に『結局、丁寧な暮らしが美人をつくる。』(講談社)など。

『クロワッサン』975号より

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