くらし

コラムニストの犬山紙子さんが手みやげに推薦!『テオブロマ渋谷本店』の奥渋チョコレート ハチ

  • 撮影・中島慶子

思わず箱に見とれてしまう、このデザイン。

当の犬山紙子さんも、これに初めて対面したのは、手みやげとしてだった。贈ってくれたのは、親しくお付き合いをしている、作家の柚木麻子さん。

「万人にウケるというよりは、私のことを考えてセレクトしてくれたんだということがわかり、その気持ちが何よりもうれしかった」

という犬山さんは、自他ともに認める大の柴犬好きである。が、パッケージの“ハチ”は“ハチ”であるからもしやこれは秋田犬であろうか? ということが問題なのではない。そんなことより、何と愛らしいイラストであることか!

「犬好きですが、犬なら何でもいいというわけでもないんです(笑)。デフォルメされたものが苦手。そこへきたらこの絵はリアルなタッチでフォルムもかわいらしい。私の好きなイラストです」

実家の宮城県では長いこと柴犬を飼っていた。名前はコロッケ。

「13年半一緒に暮らしていた男の子なんですが、一昨年亡くなってしまいました。今は自分で飼うことができないので、SNSなどの投稿でよそさまの柴犬を見て気持ちを癒やしています」

パッケージの中には4枚のチョコレートクッキーが入っている。

「チョコは甘過ぎずにビター、大人の味わいです。4枚という枚数も何か大人っぽくないですか?」

先日、実家近くで暮らす2歳上の姉にこれを贈った。すると……。

「商品をじっと見て、あんたわかってるじゃない、とニヤッと笑いました」

短い言葉でありながら、ぐっとくるものに深い満足を覚え、思わずをゆるめてしまう。これぞ手みやげの神髄だと思った。柚木さんにもらったあの感動を、今度はおなじ柴犬好き仲間に分け与えたいと画策する、犬山さんである。

犬山紙子さん
いぬやま・かみこ コラムニスト 
1981年、大阪生まれ。中学生の時に宮城県に移住。2011年『負け美女 ルックスが仇になる』(マガジンハウス)でデビュー、話題に。近著には『アドバイスかと思ったら呪いだった。』(ポプラ文庫)が。

テオブロマしぶやほんてん●東京都渋谷区富ヶ谷1-14-9 電話番号03-5790-2181 営業時間9時30分〜20時、無休(年末年始を除く)。渋谷ハチ公に敬意を表すもイラストは柴犬だそう。描いたのは画家・樋上公実子さん。奥渋チョコレート ハチは4枚入り900円。ほかに、2枚入り450円、9枚入り2,000円もある。取り寄せ可。
https://www.mdc-theobroma.jp

『クロワッサン』981号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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