くらし

夫の支配下で暮らすのが耐えられない。【専門家がアドバイスする夫婦の悩み相談】

「離婚したい」「自立して卒婚」「夫のこんなところが嫌」……。読者の悩みに医師の石蔵文信さんと臨床心理士の信田さよ子さんが答えます。
  • 撮影・森山祐子(信田さん) 文・後藤真子

夫の支配下で暮らすのが耐えられない。(67歳)

夫は几帳面で神経質、そして掃除魔です、家の中、外周り、草刈りまでせっせとやりますが、私を助手としてこき使います。暑い日など本当に嫌になりますが、仕方なく手伝っています。また、性生活もこの年で週に2度も。ウンザリです。卒業したい!
つねに夫の支配下におかれているようで、窮屈な思いで生活してきました。特に、私が勤めを辞めてからは自宅で24時間一緒で、息がつまりそうです。卒婚に憧れますが、どうしたらそうできるのか……。

石蔵さんのアドバイス

いわゆる「家庭内管理職夫」ですね。掃除や草刈りの手伝いははっきりと「あなたひとりでやってください」と言うしかありません。あとは、なるべく外に出かけて一緒にいないことです。60代の女性はまだまだ働く場所があります。もう一度仕事をしてみてはいかがでしょうか?

信田さんのアドバイス

こういう夫は自分を「いい夫」だと思っています。「掃除はする、浮気もしないでセックスもちゃんとする」といった自分勝手な「いい夫」像を妻に押しつけている。夫のそういう価値観を妻もどこかで受け入れているのでは? セックスの問題は重要です。夫に悪いからと相手をするのはおかしいですよ。思い切って夫に話をするといいですね。「セックスは別に必要不可欠なものでないし、はっきり言って、なくてけっこうです」くらい言っていいと思います。

石蔵文信(いしくら・ふみのぶ)● 大阪大学人間科学研究科 未来共創センター 招へい教授。循環器専門医。心療内科医。定年後男性の生活自立を目的とした料理教室を開催。著書に『なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか』(幻冬舎新書)ほか。
信田さよ子(のぶた・さよこ)● 臨床心理士。’95年、原宿カウンセリングセンターを設立。依存症、DV、アダルトチルドレンなどの問題に取り組んでいる。著書に『家族収容所―愛がなくても妻を続けるために』(河出書房新社)ほか。

『クロワッサン』964号より

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