自分に合う医師と出会えるか心配というと、星野さんから一言。
「先生を変えてみる方法もあるけれど、なぜ合わないのかということをその先生に話せるといいなと思います。美容室と似ていると僕は思っているんです。以前、あちこちの美容室を試しても思いどおりの髪型にならずあきらめていたのに、期待せずに入った店の美容師さんがすごくよくて。その時に『頭の形が悪いのを気にしている』と打ち明けたら、そういう悩みを聞いたほうがうまくいくというんですね。同様に『話していて合わない気がする』などと本音を伝えてもらえれば、それを足掛かりに解決する方向に進むことができる」
理想は、もっと率直に精神科のことを話題にできる環境だ。
「あそこの先生はいいよ、なんてね。僕も毎月通っているけれど、深刻に診察を受けている感じはない。話すことがないときは『星野君、どうなの?』と星野君の話を聞こうとしちゃう」(いとうさん)